2007年8月 2日 (木)

LOTポーランド航空

ポーランドは航空スポーツ先進国と言えます。民間航空スポーツが盛んなのですが、分けても古くから有名なのがグライダーです。
ポーランド製のグライダーはスケール機が好きな人にはなじみがあるでしょう。古くはボーシャン(Bocian)やムハ(Mucha)、フォーカ(Foka)やゼフィール(Zefir)、新しいところではヤンター(Jantar)やSZD-55などがRC化されています。
もちろん機体だけではなく、ポーランドは多くの優れたパイロットを輩出しています。

さて、ポーランドにはLOTというナショナルフラッグキャリアがあります。ここに多くのグライダーパイロットが在籍しているのです。つまり彼らは旅客機のパイロットでもあるのです。

もっとも有名なのは世界選手権で4回金メダルを獲得したヤヌーシュ・センツカ氏でしょう。直近の2006年世界選手権では、15mクラスでポーランド製のSZD-56-2 ディアナ2を駆って優勝しました。
彼はボーイング767の機長であり教官でもあり、飛行機で15,000時間、グライダーで6,000時間以上の飛行経歴を持っています。

センツカ氏と並んで有名なのはイェージー・マクラ氏です。グライダーアクロバットの第一人者で、FOXやスイフトを作った会社に参画しています。彼は23年間に及ぶ競技人生で、2位より下の順位を取ったことがないそうです。彼ももちろん旅客機のパイロットです。

以上の出典はLOTポーランド航空のウェブサイトです。会社はラインパイロットとして競技パイロットを多く擁していることを誇りにしているとあります。航空スポーツ先進国らしいですね。

わたしの大学時代の教官にもラインパイロットの方がいました。その方は飛ぶのが楽しいからラインパイロットになったそうです。
現在は外国に住んで毎日グライダーに乗っておられるはずです。

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2007年5月 3日 (木)

日飛ピラタスB4

B40705a

過日、実機の日飛ピラタスB4-PC11AFの主翼内を覗く機会がありました。B4はスケール機がお好きな皆さんにはおなじみの機体だと思います。私が見た機体は日本でライセンス生産されたものです(ときにB4のBはもともとこの機体を設計製作したバステン社を表します)。

この機体は金属製です。一般的な小型動力機と同様ジュラルミンで作られています。さて、B4はNACA(NASAの前身)の6桁台の層流翼を採用しています。層流翼といっても後縁まで層流が保たれるものではありません。優秀な再現性の主翼でも上面でコード長の半分強~7割弱、下面で8割がたというところです。そこで層流翼は製作時にいかに精度を出すかが、どこまで(表面後方まで)層流を維持できるかのポイントになります。

B4は翼のスキン(厚さ0.8mm)をあらかじめ翼型に曲げ加工しており、このためフラッシュリベットでスキンと結合される金属リブは比較的少なくなっています。フラッシュリベットで止めるとはいえ、金属のリブは表面の波うち(ウェビネス)を生むので好ましくありません。一方で翼内には黒いPVC?のフォームで成型されたリブが金属リブの間に並べられています。これにより少ない金属リブを補って翼型を保持しているわけです。

今回翼内を覗けたのは、B4に出された耐空改善通報に従って点検孔を新設する等の工作中であったためです。主翼下面スキンの一部にあらたに丸孔をあけて、スポイラー駆動機構を一部修正する必要が生じたのです。金属の機体表面に新たな穴を開けるというのは以外に面倒くさい作業だということでした。

作業を終えたB4は近日耐空検査を受け、近くアクロバットの展示飛行を行うということです。

ところで実機のグライダーの構造はさまざまです。B4やブラニクといった機体は金属製ですが(ブラニクは一部金属枠組み羽布張り)、ほかに木製や(繊維強化)プラスチック製、およびそれらの混製があります。RCではプラスチック製や木製がほとんどで、金属のRCグライダーはおよそ見かけません。
そのほか胴体に関しては金属パイプの溶接で組んだ骨組みに羽布を張ったものがあります。クラフトるうむ社屋に展示してある複座の実機、シュライハーK7もこのタイプです(主翼は木製羽布張り)。羽布はシーツのような綿の布です。これをドープで固め、ウレタン塗料を塗ります。RCでも絹張りドープ仕上げは用いられますが、違いはドープサイザーを使わない点です。実機は頑丈な骨組みの上に高い張力で羽布をピンと張るため、ドープの縮みを抑えるドープサイザーは用いません。

金属機は模型との接点があまりないのですが、木製機やプラスチック機は模型との共通点を多く見出せます。機会があれば是非ご覧になってみてください。

(追記)
写真はモーターグライダーで曳航中のB4(文中の機体)。

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2007年4月10日 (火)

ツェッペリン

 今日車で移動中、ツェッペリン飛行船を目撃しました。船体に公告が描かれておらず、また比較的高い高度を一直線に東の方向へ飛んで行ったので、移動中だったのでしょう。たまに見かけるブリンプよりも明らかに大きく、迫力がありました。

 ツェッペリン飛行船(NT)は日本に1隻在籍する半硬式飛行船です。NTはノイエテクノローギ(新技術)を意味します(TNT翼の後二文字と同じ)。ドイツのツェッペリン社が建造し、日本には万博の際に導入されました。

 この飛行船の面白いところは、空気よりも若干重くセッティングされるという点です。左右と船尾に取り付けられたエンジンに4基のプロペラを持ち(船尾にはサイドスラスト、チルトの2基)、プロペラをチルトしてダイレクトリフトで上昇します。プロペラをチルトさせることで高い操縦性を確保しているということです。

 さらに大型のものを建造する計画もあるようです。ところでこの新世代飛行船、浮力ガスにはヘリウムを用いています。ヘリウムは不燃性なのですが、かのヒンデンブルクの事故原因が水素ガスではなかったことが知られていますが(外皮のアルミニウム塗料と静電気が原因)、なお多くの人たちの不安にこたえるために水素ガスの使用がためらわれたのでしょうか。

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