2009年2月21日 (土)

規格外

ご無沙汰しています。最近は完全なシーズンオフです。
作る方も飛ばす方もお休み中です。
運動は週1回2kmほどの水泳だけ。かなりなまっています。

新しく記事にすることはありませんので、過去の写真でも発掘しましょう。

Enduro0112 珍しい画像が出てきました。

HL-1エンデューロという機体です。

HL-1という名の割にサイズがなにかおかしいですよね。

Dsc00011 この機体はF3J日本選手権用に製作された巨大HL-1なのです。

スパン2800㎜、重量は1200gぐらいだったと記憶しています。
後のAVAに近いコンセプトの機体といえるでしょう。
2枚目は2001年、笠岡での写真です。
なお、この写真はトリムしていません。当時のデジカメの限界です。

4サーボです。
基本ラダー機ですが内翼フラップは一応エルロンとしても動作し、旋回の一助にします。
主翼はスパーの入った発泡コア・バルサ貼り・オラカバ仕上げ。胴体はグラス。

おそらく5機以下しか作られていない、レアな機体です。
しかし今見ても美しいスタイルだと思います。

夕暮れ時に私がこの機体を手投げし、岡本さんがそのままサーマルに乗せてしまった記憶があります。
さすがに重いので、肩が外れるかと思いました。

数あるHL-1シリーズの中でも規格外の一品です。

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2008年11月16日 (日)

オリンピック150

Oly001 三和電子から発売されている電動グライダー、オリンピック150を製作・飛行する機会に恵まれました。
400ダイレクトの非スケール電動グライダーはずいぶんひさしぶりです。
この手の機体で前回所有していたのは電動化したHL-1ですが、10年ほど前になります。

飛ばしてみたところなかなか良い機体と思いましたので、ここにご紹介します。

<概要>

スパン1.5mの400クラス電動グライダーです。
完成度はフィルム貼り済みで約95%というところでしょうか。
箱を開けてから約2時間で初飛行となりました。

2サーボ、1スピコンのラダー機です。
モーター、ペラが付属しています。スピコン付属バージョンもあるようです。
実売価格はスピコンなし版が12,000円前後と大変リーズナブルです。

主翼上反角は翼端だけにやや大きめについています。
このタイプを「一段」上反角と呼ぶべきかどうか、ずっと迷っています。
ラダーはサーボにやさしいバランスタブ付き。
主翼はプランクレスの完全オープン構造ですがツートンのフィルム貼りで安っぽさは感じません。翼型はS3021にも見えます。
主翼は140gと軽量です。

胴体はやや重いですがまあ全備重量は軽いのでぜいたくは言いません。容積には余裕があります。

リンケージ小物つき。

<製作>

製作は容易ですが、説明書が簡易すぎてやや不親切に感じます。
経験者にはどうということはないのですが、せっかくグライダー初心者にも好適な機体ですのでもう少しがんばってほしいところです。

まずフィルムをチェックしましょう。このフィルムはアイロンを当てればちゃんとピンと張ることが出来ます。
主翼は接合後にねじれを点検し、ねじれがあればアイロンで修正します。
接合部はテープで巻いた方がいいでしょう。

主翼端から胴体後端間での距離を測り、正確にアライメントを調整して主翼の位置決めをします。

★主翼止めネジとネジ受けは品質があまり良くありません。交換することをおすすめします。
 ネジ受けは爪付きナットですが、これがすぐにネジ穴をなめてしまいます。
 代わりは木ねじでも良いと思います。

尾翼台座は傾いている場合があります。
主翼をセットしてから、水平尾翼が主翼に対して傾かないように削るなどする必要がある場合があります。大きく傾く場合は尾翼側にバルサなどでシムを入れ、修正してください。
傾いていない場合でも尾翼台座をサンディングしてよく荒らし、できればドリルでいくつか穴を開けてから尾翼をエポキシ接着剤で接着してください。
水平尾翼の前の方に余裕がありますので、ここにタッピングビスを打ってもいいでしょう。

★付属リンケージロッドは太すぎ・重すぎです。QRPなどの市販品に交換することを強くおすすめします。そのまま使うと重心を合わせにくい場合が考えられます。

Oly002 Oly003

動翼ホーンは付属品を用いても問題ありませんが、わたしはより簡易なMPX社のものを使いました。細いリンケージロッドを用いる場合、ホーンはベニヤから作成しても良いでしょう。

モーターにはノイズキラーコンデンサがついていませんので、取り付けました。
今回は7セル600mAhのニッカドバッテリーを搭載しています。ニッカドは充電が早いので今日でも案外便利です。HLGを何度か飛ばしてるうちに充電が終わっています。

9gのサーボを2コ搭載して、550gで仕上がりました。400クラスのダイレクトドライブ機としては軽いと言ってよいでしょう。
プロペラは2回目のフライトでグラウプナーのCAM6*3に交換しました。付属品よりこちらの方が良く引きます。

★ぜひ機首にモーター冷却穴をあけてやってください。

<フライト>

Oly005

重心は指定範囲後方いっぱいの65㎜です。ダウンスラストがないのを気にしつつ初フライトをしましたが、ほんの僅かに頭上げを起こすだけで問題ありませんでした。とくにモーターONからエレベータダウンにミキシングを入れなくても、すぐに失速に陥るようなことはありません。なれない人でも指でゆっくり対処可能です。

上昇力は必要充分です。45秒から1分のモーターランで滑空に十分な100m以上に達します。上記ニッカドでは4~5回の上昇が可能です。

滑空性能は思っていたよりもずっと良く飛ぶ、という印象です。ベテランのセカンドプレーンとしても楽しく遊べる性能です。速度レンジも意外と広いと感じます。強いサーマルから脱出するために速度を出しましたが、意外に高度が下がりません。ブレーキがほしいと思うこともありました。

操縦性を見ます。
ピッチは実に良く安定しています。エレベータ舵面は小さめで、マイルドですが確実な効きを示し、好感を覚えます。

旋回は中央上反角のない機体に特有の挙動を示します。ラダーを切ってからの旋回初動まで一拍おくのです。二段上反角のようにラダーを切り始めた直後から傾き始めるようなリニアな効きではありません。しかし、初動で一拍おくだけでラダー自体は良く効きます。
嫌な癖はなく、こちらもマイルドな効きです。舵角はあまり多くは必要ありません。
旋回の維持も楽でした。

★ラダーを大きく切ると、一拍おいて一気に効きます。これは上で書いた翼端のみに上反角を持つ機体の特徴です。初心者の方はラダーを切って少し待つ癖をつけましょう。

操縦性をまとめると、安定志向で操縦しやすい、飛ばしやすい機体と言えるでしょう。

次は通常外の機動マナーを見ます。
失速は穏やかで、すぐに回復します。急激に翼端を落とすことはなく、マナーも良いです。スピンを見ようとしましたが、ターニングストールのようになってうまく入りません。フルアップ+フルラダーで一応スピン初動に入りますが、数周でスパイラルダイブに移行します。
スピンは持続が難しいようです。
スピンに入れても、手を離せば即座に回復します。
わりとテーパー比の大きい主翼なのでスピンに入りやすいかと思っていたのですが、意外に優れた特性を示しました。低空でも安心できると言えましょう。

Oly006宙返り以上のアクロバットは試していません。わりと丈夫そうにも見えますが、まあ無理はしない方がいいでしょう。

★強いサーマルからの脱出はアクロバットなどを行わず、速度を滑空時の2~3倍に保ってまっすぐ風上以外に退避するようにしてください。
高速を維持しているうちに高度は失われます。その後、ゆっくりダウンをゆるめて速度を抜きます。

<総括>

総じて値段の割に良く飛ぶ、コストパフォーマンスの高い機体と感じました。
本文で述べたとおりそのままでは使いにくいパーツもありますが、交換するにしても出費は多くはならないはずです。

いずれHLGを飛ばしたいグライダー初心者にも勧めることができると思います。
高いところで練習することは上達の近道です。

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2008年11月13日 (木)

F3J機(写真あり)

081111a_2あらぽんに写真を撮ってもらいました。
シャドウあらぽん号と私のスープラです。
同じショックコードで飛ばすとやはり300gの差は大きい。スープラの方がだいぶ高く上がってくれます。あらぽん号をちゃんと引くにはもう少し強力なゴムが要りますね。前半3m程度の正対風では双方100mオーバーのランチでしたが、後半の真横の微風の下ではあらぽん号はDLG並みでした。

この日の定点はあらぽんの方が冴えてました。わたしはファイナルターンのタイミングが掴みきれず、時間に降ろすと毎度10mほどショートです。
大きな機体の時間合わせはHLGの帳尻合わせのように強引には行きません。HLGより多くのチェックポイントを作ってエネルギー管理をしていくほかないのでしょう。

ところで視認性についてですが、
スープラの赤は色が濃いため離すと見えにくく、姿勢の把握に苦労します。離す場合は色の明度が重要なようです。ただ、大きな垂直尾翼はよく見えます。翼端アクセントの青はよほど近くにいない限り見えません。
シャドウの下面のストライプは細すぎて、水平方向に離すとほとんど見えません。上面の白は黒い雲バックにするときはよく見えます。ただ、アクセントの青はやはり見にくいですね。
加えてVテールは姿勢の把握にはやや不利と感じました。
今後の機体のカラースキーム選びに生かしたいと思います。

081111b 水平尾翼の修理跡は塗装していませんが、グラスを貼って磨いてあります。Vマウントは折れた片脚付け根部をほとんど削り落とし、ロービングを積層して再生しました。
Vマウントは尾翼外皮をわずかにめくる程度の衝撃で折れてしまったのが驚きでした。純正のVマウントは樹脂の含有量が多く、また表面だけにクロスを貼って化粧?しています。このクロスは強度的にはあまり意味がなさそうです。全部単方向繊維で積層しましたが、これでいいような気がします。

なおスープラの水平尾翼取り付け部には大きな四角い穴が開口していますので、これはシール材を貼るなどしてふさいだ方がいいでしょう。

Vladimirの使う樹脂はNAN等に比べて熱に弱いので、バルサシャーレ部の挫屈に水を含ませてアイロンを当てる修正には向かないようです。これはHLGでも同じです。

写真はリボンがついていますのでこれからランチするところでしょう。
幅の狭い場所で横風なのでパラシュートは使わず、風上側に振って離脱します。
ランチ後は写真に写っている川の対岸の木立の上空まで飛び、ウェーブをきっかけに発生するサーマルを狙うのがこの日のパターンでした。

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2008年11月10日 (月)

手がだるい(写真無し)

ひさびさのF3J機を手にしました。中古のSupraです。
競技に使わないお気楽仕様とすることにし、バラストチューブを降ろすなどして全備重量1658gで重心が合いました。
普段飛ばすのは最大延長100m程度のショックコードしか張れないフライトエリアなので、軽い機体は助かります。

ショックコードは11年前に買ったダイナフライトのヘビーデューティです。
毎年数回ずつ使っていますがまだひび割れもほとんどなく、元気です。紫外線を浴びない環境に置いておけば10年以上使えるようです。
前回のF3J機もこのゴムを二つ折りにして揚げていました。
今回はそのときの機体より700gほど軽いので、楽に揚がってくれます。

初飛行の際には刈った草に隠れていた(その広場で唯一の)切り株でVマウントと水平尾翼を小破しましたが、3日で復帰しました。足下に降ろしたにもかかわらず壊れたというやや不幸なデビューでした。

一応飛ばしてはいますが、PCM9XIIリミテッドに不慣れなせいでセッティングがうまくできず、特にフライトモードごとのエレベータオフセットが作れなくて悩んでいます。どうも数値を入れても動いてくれないのです。
説明書を片手に勉強中です。

飛行ですが、一番上反角の大きいカンザシだけ使っています。
旋回はくるくると良く回ります。あらぽんのシャドウが手近な比較対象になりますが、ロールレートはスープラの圧勝です。スパンは254㎜違いますが、この差だけとは思えないほど違います。シャドウはVもクロスも触りましたがロールが遅いです。
翼面荷重はあらぽん号を13%ほど下回るので、渋い条件での勝負は有利に運びそうです。

今日は6回ランチしましたが、強力ショックコードでの一人ランチは右手が大変疲れます。
渋い条件でしたがそれなりのフライトが出来ました。ハンドキャッチは5回。

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2007年12月11日 (火)

EPスポルタビア

Rf5001

<概要>
京商のEPスポルタビアを入手しました。約30年前の発泡スチロール製の完成機です。スパンは1770mm。発売当時はcox.049版と電動版の二本立てでした。当時の総合カタログに載っていた優美な姿をご記憶の方も多いでしょう。世界最多生産数を誇る京商セスナ・センチュリオンと同時代のものです。
わたしは当時、このスポルタビアの美しい姿と先進的な電動という仕様にあこがれました。
しかし実際に電動機が飛ぶのを目にしたのはそれから10年ほど後のことです。

このスポルタビアはアメリカでもcoxのブランドで発売され、好評を博したようです(もっとも、電動版がcoxブランドで発売されたかは定かではありません)。

<キット内容>
キットですが、冷却孔など細かな気配りが行き届いた素晴らしいものです。発泡スチロールの機体は塗装がされています。塗装はやや黄変していますが、かえって味わい深い感じがします。
主翼は下面に挿入されたスパーの木材が反ってしまったようで、全体が反っています。しかし飛行には支障はないでしょう。飛ばして気になったらスパーを掘り出して交換するつもりです。
そこここにMADE IN JAPANと刻印してあります。残念ながら現在では考えられないことです。
説明書にはARFとかRTFとかいう用語が使われていてちょっとびっくりしました。当時そのような用語を見かけた覚えがあまりなかったのです。

モーターユニットは380ダイレクトユニットが搭載済みです(今回は降ろしました)。これを8セル500mAhのニカドバッテリーで駆動するという仕様でした。全備重量は980gとあります。ニッカドの他に受信機用電池と通常サイズのサーボが載るのですから、このような数字になるのでしょう。この仕様での飛行は相当厳しかったと予想されます。

<製作等>
今回、モーターを380モーター(7.2V仕様)に換え、電池を7セル600mAhとしました。全備重量は650gにおさまりました。エアフレーム自体は軽量なのです。リポにしなくても現在はここまで軽量化が可能です。

組み立てには基本的にドライバー1本しか必要ありません。組み立ては若干のアレンジを加えてもなお2時間弱で完了しました。
ペラは写真ではギュンターがついていますが、最終的にAPC6×4になりました。

<実機情報>
本機のモデルになったのはスポルタビアRF-5という機体です。フランス人ルネ・フーニエが設計した機体をドイツのスポルタビア社が生産したものです。実機のスパンは13.7mと短いのですが、この模型はやや長いRF-5B型のような主翼を持っています。RF-5B型はキャノピーと胴体形状が違うので区別できます。
また、実機はこの模型ほど上反角が大きくありません。模型はラダー機となっていますので、この程度の上反角が必要なのです。
スパンの短さからもわかるとおり、実機のRF-5はモーターグライダーというより軽快なスポーツ機という感じなのです(滑空比は20弱)。
ルネ・フーニエの作品は他に単座のRF-4やスーパーシマンゴ等が有名です。

スパン延長と上反角増大のアレンジの結果、模型はドイツ・シャイベ社のSF-28タンデム・ファルケにも似ています。
(こちらはスパンが16.3mあり、滑空比も27とグライダー的要素の強い機体です。)

模型としてのスタイリングは非常に素晴らしいものだと思います。

<フライト>
スピコンを搭載したため、離陸滑走が可能です。標準仕様はスイッチ(ヒューズつき)で、コントロールされません。
数mの滑走の後、緩やかな上昇に入ります。昔私が乗っていたタンデム・ファルケによく似た印象です。飛行姿も雰囲気も似ています。
素直な特性で、飛行はきわめて容易です。似たような重量の.049版はちょうどこのような飛びだったのではないでしょうか。
舵角を大きくしたのでエレベータを併用すればスピンには入りますが、通常の飛行ではその心配はありません。

モーターOFFでの滑空性能はグライダーと呼べる限界です。しかしこの機体は実機同様、中スローでモーターを回しながら飛ぶのが風情があります。このようなプロペラが常に露出したモーターグライダーをツーリング型と呼びますが(対極にある格納タイプはセルフランチを意味するSLと呼ばれます)、このタイプは実機でもよほど強いサーマルがない限りエンジンを止めたりはしません。

ラダーは良く効きエレベータはマイルドな効きです。風には案外強く、着陸も安定しています。ただし主翼についたアウトリガー(補助車輪)はあまりききません。これに頼るとグラウンドループします。水平を保って着陸することを心がけます。

<総合>
何より感じたのは外国製品とは違う心配りの細やかさです。
昨今、海外で生産されたものに説明書をつけただけという安易さを感じるキットも多いのですが、本機はそのような商品とは一線を画しています。
日本人が日本で作ったものということを強く感じられて好印象でした。

長い年月を経て出会えた優美な機体は、地上でも空中でも当時と同じ輝きを放っていました。
大事にしたい1機です。

KYOSHO EP Sportavia RF-5 (late 70s)
wing span : 1770mm
all up weight : 650g (originally : 980g)
motor : permax400(7.2V)
prop : APC 6-4
batt. : 7cells 600mAh NiCd
ctrl : rud,elv,&th

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2007年10月27日 (土)

ショックコード

Shock01_3 私が使用している小型グライダー用ショックコードの例です。翼長2500mmのエタロン(665g)までこのゴムを用いてランチしています。わずかな風があれば60m程度のランチが可能です。ハンドランチよりもやや重い400g程度以上、20g/dm^2程度までの機体に適しています。
チューブゴムは外形が7mmのものを使用しています。ホームセンターで入手しました。300g程度の機体であればもっと細い外径5mm程度のゴムを用いた方が空中で伸びてよく上がるでしょう。途中に描かれた輪はホームセンターで売られているリングです。HLGクラスの機体に用いるなら、溶接リングでなく、キーホルダーについているような巻いたリングでも良いでしょう。

Shocklaunch01 ランチの概要です。この図ではショックコードの全長が終始一定のように描かれていますが、風のあるときにはダウンを打つ時点で全長が伸びていることが理想です。ここからゴムの収縮力を生かして加速し、引き起こして離脱した後ズーム上昇につなげます。
風の全くないときや背風では全長は縮み、頂点でテンションも失われるので自然離脱となりがちです。それでもできるだけ離脱時までテンションを保って離脱を確実に行うようにします。
フックの位置の調整と練習をすれば、蛇行したり横8の字を描いてゴムを空中でより大きく伸展できます。その様はちょっとしたスポーツカイトの真似事です。ストレッチと言われる技です。軽くて丈夫な機体とゴムのテンションが上手くマッチすれば、多少の風があればゴムを地上で全長以上に引き伸ばさなくても、空中で伸展できてしまいます。

Sha7 ランチは、HLGクラスの軽い機体ではこのように進行方向(上の図の青い線)に押し出します。重たい機体は失速を防ぐためもっとゆるい角度~水平に押し出します。

ゴムは買ったらすぐに濃いリンス液に浸して一晩以上置きます。普段はお大き目の板などにゆるく巻いて、色のついた袋の保管しておいてください。高温と日光や乾燥を避けてください。

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2007年10月18日 (木)

Etalon その2

Etalon071017e Etalonの製作について若干詳しく補足します。

尾翼はこのようにHLG風にしてみました。垂直尾翼はパイプにイモ付けして、下からグラスで巻いて補強します。水平尾翼は取り付け具の様子がわかるかと思います。尾翼は糸リンクです。

Etalon071017g メカベッドです。前後をキチキチにつくったメカベッドにサーボを載せ、タイラップで締め付けます(タイラップが通る部分は掘り下げてあります)。これを前方1本のネジで胴体に固定します。
後方は左右への振れ止めを施してあるだけです。本機はプッシュロッドのあるDLGなどと違い、糸のテンションで後方に引かれるだけのためこれだけでOKです。右に電池(750mAhのNiMH)が載ります。当然ですが胴体内のねじ受けはしっかり固定してください。

Etalon071017h メカを載せるとこうなります。サーボの後に受信機が入ります。

Etalon071017t 主翼は3分割です。上が中央、下が翼端です。サーボコネクタは写真のように固定されていて、自動結合されます。ボンドSUが各所で活躍しました。

Etalon071017w エルロンリンケージとサーボカバーです。エルロンサーボは9gのC0714W、カーボングラファイトギヤのモデルです。DLA3から降ろして移植しました(DLA3にはデジタルサーボが載りました)。

サーボはシュリンクチューブで巻いてボンドSUで接着します。
小型グライダーのようなリンケージですがこれで十分です。この機体はサイズが大きいだけで、規模はせいぜいミニグライダー級です。エルロン側は刺さっているだけですが、右にテンションがかかっているので抜けません。ホーンはベニヤです。上ヒンジのため主に押す方に力がかかるので、引かれて千切れることをあまり考慮しなくてもよいのです。

0.8mmピアノ線の剛性が不安な方はアウターチューブをかぶせて瞬間で固めてしまえばいいでしょう。

そのほか、主翼中央の画像は省きましたが、標準はダウエルピン+ネジ1本です。しかしこれをやめてネジ2本としました。ダウエルは緩みがちなのでDLGでも使わないようにしています。

また、主翼中央ネジ受けはart hobby機の例によって極めて硬い(しかし軽い)木材が入っていて、これを削って中央に埋めた上で左右中央パネルを接合するように指定されています。

しかし、この硬い木材を翼型に、しかも上反角に合わせて削るのは一苦労です。
そこでまず主翼中央をそのままエポキシでイモ継ぎします(もちろんサーボリード穴は貫通させておいて)。

次に接合部上面にエポキシ樹脂でグラスを貼ります。硬化後、下から直径16mm程度の丸穴を2箇所、ネジ受けにする部分に開けます。その穴にマイクロバルーンを加えたエポキシ樹脂を充填し、硬化させます(いずれも低粘度樹脂)。
あとは中央下側をカーボンクロスで接合し、硬化後に充填部にネジ穴を開ければ完成です。
硬化時間はかかりますが、硬い木を削って埋め込むより簡単です。

製作については以上です。

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2007年10月14日 (日)

Etalon

Etalon071014a 先日の競技ではサーマルの技量の差を痛感させられました。そこで普段飛ばないスケール機で遊ぶのをやめて、もっと練習になる機体を主力にすることにしました。

とはいえ、私のフィールドは狭いのでテグス+ゴムで30m程度のショックコードが限界です。広場自体はもっと広いのですが、障害物があってこれ以上のショックコードは展開できません。いきおい、選べる機体は少なくなります。

過去の経験から、選ぶ機体の条件は

1、ショックコードの容量を考慮して、絶対的な重量を800g程度以下に抑えたい
2、翼面加重は25gパーデシ程度に抑えたい
3、明らかに主力DLGを上回る性能を発揮できること

としました。3はショックコードでのランチ高度が50~60mとなるため必須の条件です。DLGと同じような高度から飛ばすのですから、同じような性能ではショックコードで飛ばす意味が乏しくなります。

そこでEtalonがこの条件にあてはまりそうということになりました。同機はart hobby製のJK Thermicと同じ製品のOEMで、2500mmのスパンを持つ機体です。直にart hobbyに注文しても安くて良いのですが、在庫のあるアルバモデルさんから調達しました。Etalon071014b

DLG製作の経験がある方には製作は簡単なので、過程は大きく省略します。キットは後期ロットで、尾翼台座に新しいプラスチックパーツが付いていました。しかし標準のVテールをやめ、調整が楽な通常尾翼を自作しました。
水平尾翼には付属の台座パーツを利用して取り外し可能としています。

主翼は型の中で発泡コアにポプラ薄板を蒸気成型しつつ接着してあり、とてもきれいです。水性シーラー+タルクで目を止めて、スプレーニス(ワシンのウレタンニス)で仕上げました。着色ニスの選択は失敗で、研いで塗り重ねるうちにムラになってしまいました。しかし仕上がりはテカテカのカチカチでウレタンらしい硬い表面を得られます。ニスの重量増は30gです。

本機はスパン2500mmに対して翼面積が34dm^2と小さく、アスペクト比が18とたいへん大きくなっています(実機の15mクラスで22程度)。コード長はDLG程度です。 翼型はAG45などよりやや大きい60,000以上のレイノルズ数に適合する薄翼のHN1033が用いられています。4サーボで翼端エルロンです。可変キャンバーを持ちません。

完成した機体は本日重心を合わせたところ665gとなりました。翼面荷重は20gパーデシを切っています。500g台のスカイラークに使っていたショックコードがそのまま使えました。

本日初飛行をしました。まだ慣熟しきれていないので簡単なインプレッションを記しておきます。なお、参考にされる方は尾翼の改造を気に留めてください。

重心は詰めていませんが指定の65mmは前過ぎます。今現在10mm程度後退しています。

まずは素晴らしい滑空比です。最新のDLGを圧倒できます。さすがにスパン1m増は大きい。たとえDLGと同じ高度からでも、Etalonを飛ばす意味は大いにあります。
サーマルへの反応も良く、上がりもすばらしいものです。
総じて実によく飛びます。これはいい。一発でほれ込みました。

速度レンジは十分に広く、可変キャンバーの必要は今のところ感じません。翼型と飛行速度レンジは非常によくマッチしている印象です。加速はよく、するすると伸びていきます。翼面荷重自体はDLGの倍程度ありますので、よく走ります。

操縦性もすばらしいものがあります。くるくる回せます。トリエルロンの付いたDLGよりよほどよく曲がります。素直な特性で、操縦はとても容易であると言っていいでしょう。

特筆すべきは失速特性の良さと、そのマナーの素晴らしさです。通常ストールもターニングストールもすっと回復し、翼端をドロップさせるようなことは決してありません。つまり、安心してぐいぐい回せます。
本機は胴体長の2倍以上のスパンを持ちますが悪性のスピン癖は皆無です。スピンは意図した操作をしなければ入りません。主翼はわずかにウォッシュアウトされているのですが、それも利いているのだと思われます。
重心を指定よりかなり下げてから失速等のテストしたのですが、不安はまったく感じませんでした。

ブレーキはスポイロンを45度程度跳ね上げれば実用上十分な効きを確保できます。フラップダウンのような浮きを確保しつつブレーキというようなことはできませんが、失速特性が良いのでブレーキをかけて吊るなど速度を増減させればスポットランディングやハンドキャッチは可能です。

褒めるばかりになりましたが、大変満足できる機体です。もっとも、主翼の強度がどれほど確保されているのかは今のところわかりません。その点は多くを期待するのものではないと思います。

手ごろな平地用サーマル機としては理想的な1機ではないでしょうか。多くの人におすすめできます。いずれ製作等についてもうちょっと詳細にUPする予定です。

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2007年5月28日 (月)

スカイラーク活躍中

Sky0705b West wingsのSlingsby Skylark Iは現在主力のショックコード機です。スパン1820mmとコンパクトなスケール機ですが、500gあまりという軽量のため平地でも十分な性能を持っています。

4サーボ+ラダージャイロ装備の機体で、きわめて丈夫な桁を有するため+10G程度までのアクロが可能です。エルロン・ラダーMIXをカットすればスローロールらしきものができますが、なかなか軸を通せません。

岡山は最近強風と連日の黄砂に見舞われています。この時期は天候が安定しないのですが、今年は特に連日朝晩を問わず風が強く感じます。スカイラークは500gあるとはいっても、その翼面荷重はハンドランチの2倍に過ぎません。くわえて無駄に抵抗の大きいスケール機ですから、風の中では前に出すのに苦労することになります。必然的に風下のすり鉢は深くなります。また、この機体はエルロンコード長が極端に短いため運動性が悪く、乱流で姿勢を乱せば回復が遅れて高度を失います。サーマルの反応はよいですが上がりは良くありません。
とはいえ、楽しめないかというと十分楽しめるだけの性能を持っています。ピッチ安定が良く、しかもスピン癖がないため、スケール機にありがちな苦労はほとんど感じません。

Sky0705a 本機はジャイロを装備しているため、エルロン・ラダーMIXをカットしても一応安全に飛ばせます。アクロを行う時やランディング時にフォワード・スリップを決めたい時はミキシングをカットしてラダーの舵角を確保します。しかし最近、満足いくフォワードスリップを行うにはエルロンのパワーが足りないことがわかりました。小さなエルロンはフルラダーに抗して機体を傾けることができないのです。製作は上反角を指定より減らしたのですが、それでも大きかったかもしれません。

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2007年4月30日 (月)

人形製作2

Skylark101 Skylark102 さて人形製作の続きと行きたいところですが…。

途中経過を撮影していませんでした。ごめんなさい。パテが乾いたらさっと表面をなでて、水性エナメル塗料かタミヤのアクリルカラーで塗っておしまいです。

後は適当な方法で固定するなり、機体に合わせて搭乗させてやってください。ベルトを追加するとそれらしくなりますよ。

スケール機が無人で飛んでいるのは何かさみしいものです。ブルーフォームでの人形作りは簡単ですのでぜひ乗せてやってください。この人形は胸から上だけですが、5gほどです。

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2007年3月 4日 (日)

人形製作1

 愛機スカイラークはセミスケール機です。透明なキャノピーがあるのにパイロットが乗っていないと寂しいものです。そこでASK18に続いて人形作りにチャレンジです。
 用意するモノはブルーフォームの切れ端、細工カッターなど細かい作業用の刃物、発砲用パテ、木工ボンド、水性エナメル塗料など発泡を侵さない塗料を数色(タミヤアクリルカラーもOK)、面相筆などです。
 ではサイズを良く考えて粗く削りだしてください。サイズの対照はわりと大事です。肩幅を決めてそこから頭のサイズを髪の毛を含めて決めます。大まかでいいです。厚みが足りない時はあとで木工ボンドなどで継ぎ足します。今回は前髪と鼻を別パーツとしました。胴体をどこまで作るかも大事です。
 あとはざくざく削っていくだけです。ほんとうに。彫刻的センスというより思い切りが大事な感じです。形になったらペーパーをかけます。とがった部分の少ない造形にした方が良いですよ。320~400番のペーパーをかけて削った面が目立たなくなったら、掃除機で粉を吸い取ります。
 次はパテ盛りです。塗りこんでは乾かし、表面を320番のペーパーでざっとさらってさらにパテを盛ります。気泡があらかた消えるまで3~5回塗りこむ必要があるかもしれません。最終的に800番程度で仕上げます。これ以上きれいにする意味はあまりありません。
(つづく)

Skyfig01 Skyfig02 Skyfig03 Skyfig04

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2007年2月15日 (木)

ASK-18

昨年製作したASK-18について加筆再掲します。

◆インプレッション◆
レーデルモデルの絶版。よく雰囲気を出したかわいらしい機体です。
ミニショックコードで60mほど高度をとって遊んでみました。
悪性のスピン癖はなく、転んでも手を離せば即座に回復します。
失速特性も穏やかです。平地でもなんとか遊べる程度の滑空性能です。
フックはタイヤがあるため実機同様オフセットされていますが、曳航には何の対策も必要ありません。
スポイロンがよく効き、着陸は楽です。
サーマルへの反応はよく、入ったとすぐにわかります。緊張感なく遊べて飾れる小型スケール機です。

以下加筆

 この機体は平地の狭いエリアで遊べるスケール機を探していた頃、クラフトるうむの倉庫で発見して強奪してきたものです。軽量化に気を配ってかなり改造しましたが、先に掲載したスカイラークと比べると平地で遊ぶにはスペック的に厳しいことがよくわかると思います。それでも当時はなんとか飛ばせるもんだと思ったものでした。
 現在はクラフトるうむの展示スペースで保存されています。

Data
span: 1600mm
area: 14dm^2
all up weight: 535g
airfoil: Clark Y mod.

060326s 060326u 060326x

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2007年2月12日 (月)

スカイラーク

061223aWest Wings(UK)
Slingsby T.37 Skylark 1

Data
Wing span 1820mm
AUW 507g
Area 26dm^2
plofile E205(?)

概要、製作、飛行、評価の順に記載します。

<概要>

 最近一番活躍してるセミスケールグライダーで、英国製キットから製作したものです。ヤフオクに同じキットが出品されているようです。

 実機は英国でもっとも早く層流翼を取り入れた量産シリーズ機です。ただし、この1型は数機の生産にとどまりました。実機のスパンは14m弱であり、胴体は戦前の練習機プリフェクトの流用となっています。スパンが小さくても層流翼の効果で競争力のある機体が作れると見込まれたのです。
 本機の胴体は角ばっていて、後半がトラス羽布張りとなっています。2以降のシリーズは流線型の木製胴体となり、主翼幅も拡大されています。スカイラークシリーズは4まで続き、その後ダート15/17に主力競技用機の座を譲ることになります。

<製作>

 さて、キットはレーザーではなくNC加工がなされているちょっと珍しいものです。リブなどの合板部品はコンピュータ制御ドリルで抜かれています。

 ドリルで抜いているということは、切削加工された角が円弧状になっているのです。たとえば、リブのスパーが刺さる部分は角が四角く抜かれるべきですが、角が丸く残っています。
 これを全部カッターできれいな角に仕上げてやる必要があります。とは言ってもレーザーカットでも切り残しの世話は必要なので、大した差はありません。また、リブがベニヤというのは作りやすくてよいと感じました。

 製作はバルサキットの経験があれば比較的簡単な部類です。
 注意点がいくつか挙げます。
①ウェブを追加した方がよいでしょう。ヒノキスパーは丈夫ですが、剛性が足りないのでそのままではよくたわみます。わたしは1mmバルサでスパー後部にウェブを追加しました。
②尾翼類は薄く、しかも軽いバルサが使われています。良いことなのですがやや華奢なのでしっかり作り、不安な部分は補強したほうが安心です。
③フックを追加するのは意外に難です。スキッドを胴体内から押さえるように工夫するといいでしょう。具体的には胴体内にグラスを貼り、その上からベニヤ材などを貼り付け、上からスキッドまでネジを貫通させてスキッドを固定します。そうすればスキッドにフックを設置できます。
④メカは前へ前へ!ラダーは糸でリンクするのがおすすめです。
⑤図面の重心の指示は適切なので初回は守るといいでしょう。私はそのまま飛ばしています。
⑥主翼は標準がゴム止め(!)です。ネジ止めにするには加工が必要です。
⑦主翼は左右を接着してしまうので、車の都合で分解が必要な人は改造要ですね。

<飛行>

 ショックコードはチューブゴム(外径7mm内径5mm)12m、テグス10号30mの短ショックコードを主に用いています。さらに1サイズ小さい、外径5mmのゴムでも上がります。風があるときは弱いゴムの方が空中で伸ばせるので高度が取れます。

 この手の機体は滑るので、ラダーにジャイロを搭載しています。これが実に効果的です。エルロンの弦長が小さいので、エルロンの効きは「まったり」です。荒れているときはガバっと使う必要があります。
 全長が短めなのでピッチはしっかり管理したいところです。基本的に安定していますが、うまく飛ばせばさらにビンテージの雰囲気を良く出せます。
 ショックコードで安心してランチができる機体です。空中ストレッチも楽にこなします。ストールは穏やかですが、スピンには意図すれば入ります。ただし手を放せば1/4回転でおさまります。
 滑空性能は60mの高度から1分半というところです。滑空比は最新DLGの半分強ってところでしょうか。高速性能は見た目どおり、劣悪です。実機らしい速度までしか出ないとも言えます。遊べないかと言われれば、じゅうぶん遊べるレベルの性能です。サーマルをとることが楽しい機体です。流されると帰って来るのに苦労するので注意しましょう。

 ブレーキはスポイロンを80度跳ね上げればじゅうぶんすぎるほど効きます。しかし、フォワードスリップが強烈に効くので、ビンテージスケールフライヤーとしてはぜひマスターしたいところです。

<評価>

 作りやすさ、飛ばしやすさ、扱いやすさを備えた程よいサイズのセミスケール機です。短ショックコードで平地から気楽に遊べる小型スケール機は、実はとても貴重なのです。人に強く勧めるものではありませんが、私はとても気に入っています。

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