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2012年6月 9日 (土)

実機の話題

15mクラス(フラップつき)の全米選手権で、アメリカ製グライダーが1975年以来の優勝を果たしたそうです。
機体は以前ここでも取り上げたWindward performance社のDuckhawkで、前作Sparrowhawkのスパンを拡大して引込み脚にしたレーサーです。
高アスペクト比と、ヨーロッパ機に比べて非常に高い超過禁止速度が特徴で、滑空比は50を超えるのだとか。

1975年というのはすでにヨーロッパ製FRPレーサーが全米に行き渡って久しく、FRPへの移行が思うように進まなかったアメリカ機はレースから消えつつありました。
アメリカにはもともと大手のグライダーメーカーがシュワイザーぐらいしかありませんでした。しかしシュワイザーのラインナップに有力なレーサーはありません。
そこで熱心な競技パイロットやグループは機体を自作していたのですが、そのさいに用いられたのは金属でした。
アメリカでは日曜大工で金属を扱うことが文化として根付いており、自然なことだったのです。
しかし金属製機の仕上がりはFRPには及びません。
これ以降、競技用機の自作もほとんど見られなくなってしまいました。

アメリカでもFRP機を作る試みは何度もあったのですが、なぜか後が続きませんでした。
1975年に優勝した機体はレイスター・ナゲットで、パイロットはロス・ブリーグレブ氏。
同氏はグライダーのデザイナーのギュスターブ・"ガス"・ブリーグレブ氏の子息です。
ガス氏が設計した自作グライダーのキットは大成功を収め、現在でも中古機市場に出回っているのを見ることがあります。
ガス氏はNASAが設計した「リフティングボディ」の実機を製造したことでも知られています。

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