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2011年5月31日 (火)

初飛行完了

Minima2の夜明けの初飛行に行ってきました。

無風。ランチは45mまで試しましたがここまではフラッター無し。

ランチは高く、良く飛びます。滑空はAkcent2と少なくとも同等かな。操縦性は大変良好です。
ブレーキもよく効きます。
主翼剛性はAkcent2の岩のような硬さはありませんが、かえってしっとりとした飛びになります。私は好ましいと感じます。
ただランチは無制限とは行かないでしょう。

このMinima2、修理中のA5-2と比較したのですが、興味深いことに主翼の平面型、翼面積、上反角が大変似通っています。翼端の形状が異なる程度です。

ただし翼型は違いますし、胴体長も100㎜以上違います。

慣熟の必要がないほど扱いやすい機体でした。

次は風の中ですね。
A5-2の修理も終わったので、所有者が取りに来たときに比較してみたいです。

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2011年5月30日 (月)

エルロンドライブ方式

エルロンの動作に関しては現在いろいろな方式があります。

下ヒンジでフルスパンフラッペロンの場合を大まかに分類すると、

一、サーボ胴体搭載方式 ―A

二、サーボ主翼搭載方式
 1.トップドライブ      ―B
 2.ボトムドライブ     ―C
 3.RDS          ―D

となるでしょうか。
大まかな特有の長短を思いつくまま挙げてみます。

A:
 ○ ノーズバラストを減らせる、 主翼を切らないので剛性が落ちない
 × 空気抵抗 要フラッター対策 フリクションが大きくなりがち ヒンジ剥離

B:
 ○ フリクション少 空気抵抗少 動作かなり確実 Aよりフラッターに強い
 × テールヘビー傾向 コネクタ等の製作が面倒 ホーンの長さが取りにくい

C:
 ○ ホーン周りの製作が楽 動作が確実 フラッター耐性
 × テールヘビー傾向 空気抵抗大 コネクタ等の製作が面倒 要草避けカバー

D:
 ○ 空気抵抗小 フラッター耐性
 × テールヘビー傾向 工作難易度 費用対効果 事後の調整の余地

諸要素を考慮して選べばいいと思いますが、テールヘビーは最終的に意外に大きな差になります。

今回製作したMinima2でも明らかですが、主翼にサーボを搭載する市販機では機首の長さによっては15~30gほどデッドウェイトが生じます(同機でノーズバラスト14g+バッテリー重量差15g程度)。
同じエアフレームでLiPoで重心が合うと仮定すれば、247gで仕上がっているのです。
247gという数値は日本の直貼り自作機と比較しても重くはありません。

ヨーロッパの機体は今のところNiMHを考慮したものが多いため機首が短く、さらにほぼ全部がサーボ主翼搭載型のため、このような重量になりがちです。
一方でメーカーに対しては軽量化要求が厳しいらしく(伝聞ではありません)、ヨーロッパが重量級志向と決めつけることは出来ません。
彼らに240g以下の軽い機体を示すと非常に驚かれ、賞賛されます。
(190gを切ったというのはなかなか信じてくれません。)

現在のところ、特に日本のトレンドが世界から遅れているということはないと感じます。
むしろ少なからぬ面で海外より洗練されており、それが海外にはほとんど知られていないようです。

リンケージに関しては比較研究されている資料も出ていますが、F3BやF3Fについてなされたものは単純にF3Kレベルに適用できるのか不明です。
これらの中にはトップドライブをRDSにするだけで3~5%抵抗が減るというものもありますが、3%というのは差を体感できるはずです。
RDSの機体にリンケージ(たとえばトップドライブのような)を模した突起をつければ高度差や沈下差、GPSで飛行距離の差などを数値化できるかもしれません。

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2011年5月28日 (土)

3機同時 2

110526d

写真等を補足します。

全備重量276g。うちノーズバラスト14g。バッテリーはNiMH 300mAh(33g)。
サーボ主翼搭載型はどうしてもこのような数字になりますね(メーカー値は290g)。
しかしエルロンの確実な動作はこの方式の魅力です。
サーボホーンは少し出っ張っていますが、このあたりは層流域ではないので抵抗はあまり気にしなくて良いでしょう。
主翼はロハセルシャーレ、グラスバージョン。
サーボ搭載部分の上面はちゃんとあらかじめロハセルを除かれています。助かります。

110526a

主翼胴体コネクタはMPXコネクタを縮めて使います。左が加工後。
周囲を削って細くし、さらに抜き差し抵抗を減らすため4ピンにして使用します。
サーボコネクタのような4ピンのものもありますが、自動結合にするなら丈夫なMPXコネクタ改造がお勧めです。

110526b

胴体断面はほぼ真円。直径が小さいためハイテックHS-45HBがサーボホーンを曲げてギリギリ収まります。
右(後方)のラダーサーボのホーンが曲げられているのがわかると思います。
左(前方)のエレベータホーンは向こう向きになっていますがやはり曲げています。
糸片引きなのでサーボは前方一点止め。

110526c

垂直尾翼のスプリング。折り返し式トーションバーが上下に2本入っています。
ラダーホーンのすぐ上にパイプが刺さっています(スタビライザー側にも)。
この方式を利用する場合はトーションバーを収める溝も加工してください。
テンションはバネの長さで調整します。

110526f 110526e

大舵角のブレーキが可能です。よく効くことでしょう。
ペグは実績のシーガル+カーボンピン補強。
グラスバージョンなのでフラッター対策としてエルロンサーボは可能な限り外側に設置しました。

海外の動画ではわりとハードなランチをしていました。

同時に作っているのは(だいぶ遅れてますが)テキストリーム(しかも斜め)バージョンです。


修理中のA5-2はようやく完成です。空に戻してやれそうで良かった。
A5-2は設計者自ら「屈指の名作」とされ、誰が投げても高く上がりよく浮きます。
わたしは周囲に多かったのとイージーすぎるのでへそを曲げてすぐ手放しましたが。
再生産の話もあるようですが、実現しても夏以降になるでしょう。

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2011年5月26日 (木)

3機同時

岡山は今日(26日)が梅雨入りです。

フルサイズの新品2機の製作+修理に入庫した1機を抱えています。


新品2機は同型機なのでサクサク同時…とは行きません。
積むメカがちがうのですが、窮屈すぎて1機はサーボが入らないのです。

どうがんばっても無理なので、サーボ4コ(もう1機と同じハイテックHS-45HB)をあらたに手配することにしました。
このポッドの狭さは市販品らしからぬものです。たしかに丈夫で軽い(ブーム一体で35g)ですが…。
ポッドは真円で径が小さく、HS-45HBでもホーンを曲げないと周囲に触れます。

テールリンケージは片引き+トーションスプリングです。
ところでこの方式、海外では非常に多いのですが例えばアメリカなどで問題提起もなされています。

通常エレベータアップと左ラダーをトーションバーにゆだねるのですが、エレベータはランチ時に風圧に負けてしまい、ランチがアップトリムになっている機体はそれがキャンセルされて地面に突っ込むというのです。
私も2004年にはこれを経験済みで、そのため糸両引き(リターン式)を多用した経緯がありました。アップをバネにゆだねる方式は個人的にフルサイズでは避けたいところです。今回は糸をリターンさせてアップを直引きし、ダウンをバネにゆだねています。
これで風圧に負けて地面に突っ込むことはまずありません。

トーションバーはクランク式ではなく折り返し式とし、取り付け位置はホーンのすぐ横とすることで舵面の経年ねじれ軽減を考慮しています。


修理に入庫したA5-2はランチ時に主翼を地面にぶつけて3箇所の挫屈+2箇所のスキン剥離、一部ヒンジ切れというなかなか難儀な状況です。

とりあえず蒸気法でアライメントを出しましたが、一番大きな挫屈はコアがダメになってるので切開&交換。手間がかかります。


マイクロ機は新翼型の新型機を製作中です。可変キャンバーで手こずっているため、現在作業を中断中。

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2011年5月20日 (金)

マイクロ機実戦編 1

110520a 110520c 110520d

クラフトるうむでサシのマイクロ機対決をしてきました。

こちらは26gのバルサ翼機。
某尊師は33gの直貼り機&35gのバルサ翼機。

舞台は弱風の河川敷で、サーマルとシンクが入り交じった条件でした。

対直貼り機
1-3
0-3
0-3
3-2
(ラウンド合計1-3)

対バルサ機
3-1
3-0
1-3
3-2
(ラウンド合計3-1)

激闘でした。

某尊師の直貼り機はランチが高く、よく走ります。
私の機体も上空の脚はわりとあるのですが、ランチの最高速が出ないため高度には差がついてしまいます。
直貼り機に対しては高度で5m以上劣っていたため、およそ勝負に持ち込むことが出来ませんでした。
沈下はこちらが優位だったようにも思えましたが、僅差の勝負ではなかったためよくわかりません。

バルサ機に対してもランチでいくらか劣りましたが、こちらの沈下が明らかに優っていたため、上がり勝ちました。これはうれしい。

今回は26gの機体一機だけでの勝負となりました。
ランチが二倍上がる3サーボ機は室内で落として尾翼を壊し、修理待ちでした。ただこの機体はランチが高いだけで滞空は木偶の棒ですので、どうせ使っても負けたでしょう。

某尊師の新型直貼り機は新工法を用いていて、面倒な主翼接合作業が不要になっています。
市販も検討しているということです。

私の次回作は近日登場。

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2011年5月 8日 (日)

マイクロ機の現状 7

ご存知の方も多いと思うのですが、Iさんというのは過去に世界記録を作った人力飛行機の設計製作に主要メンバーとして参画された方です。
Iさんの小型模型航空関連の著作はラジ技などには過去にあったのですが、永く載っていません。
卓越した知見を発表する機会を設けていただけるよう働きかけているところです。

さて、マイクロ機にも直貼り機が増えてきて、重量が30gに迫っているようです。

私も翼型が決まってしまえば他の工法も考えるのですが、しばらくはいろいろな翼型で試行錯誤が続くでしょう。
おもしろいアイデアがたまっていますので、いずれ形になればお見せします。

先に載せたIさんの最新作(26g)は24mの高度から60秒滞空したということです(室内計測:高度は天井の都合で最高高度ではありません)。

翼型にこだわって試行錯誤しているのは、よく用いられると思われる既存の翼型では良い数値が出ていないことが主因です。
翼型の精度やそもそも論としての翼型の貢献度如何も諸説あるところですが、それも含めて、もうしばらく模索が続くことでしょう。

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