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2010年12月30日 (木)

雨上がり

ここ数日天気が荒れていました。
昼ごろに雨が上がり、久しぶりに静穏な気流が得られました。

A4fxz

DLA4FXは譲渡前の最後の調整飛行。
主翼は消耗もなくピカピカですが、さらにワックスをかけておきました。
とがった性能はありませんでしたが、扱いやすい機体でした。

続いてOsiris2のテスト。
今日は風速1~2mで高度は40m中盤程度でしょうか。
相当手加減していますので運動にはなりませんが、競技外で飛ばすのにあまり不足ない高度です。
今のところ問題は生じていません。
落ち着いた良い飛びで、とても気に入りました。

これなら近所のだれかさんのA5-2がフルランチでもたぶん負けないでしょう。

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2010年12月29日 (水)

マイクロ応用2

Osiris201 Osiris202 Osiris203

マイクロ機技術の応用第二弾。
以前書いた修理中の機体はOsiris2でした。
初期型のバルサシャーレグラス・インナーシェルにディザ補強された仕様です。

尾翼にマイクロDLGの主翼と同じ表面処理をしたバルサ製のものを用いました。
やや大きめの尾翼で、水平垂直あわせて12.1g。
在庫のもっと軽いバルサを使えばまだ軽くなりそうです。

この機体は修理預かりのついでに、オーナーのご好意で私の次期主力機が入荷するまでの代打として借りています。

もともとのポッドブーム一体型胴体は大変硬く軽いものです。
しかし他の機体に比べて著しく全長が短く、とても重い主翼のイナーシャに抗するに十分とは思われませんでした。また尾翼も平板でした。先述したとおり、胴体を折損しているためブラスターのパイプを移植しました。

標準の特異な左右分割スタビレータは、過去にこの形式を試した経験から強度等の面で信用していません。胴体の修理ついでに一般的なものにしてしまいました。

パイプ延長に伴い水平尾翼面積は縮小し、垂直尾翼の面積は維持しました。また、非対称翼型としました。

主翼に凹みが多くありましたので直しました。バルサシャーレはこういうちょっとした凹みをパテなどに頼らずきれいに直せる点が好きです。

尾翼リンケージは1mm/0.5mmカーボンパイプ+0.4mmステンレス線で行っています。
エルロンは2mm/1mmカーボンパイプ+0.8mmピアノ線。

メカルーム及び開口部が大変大きく、エルロンサーボを胴体に移してもメカ積みは容易です。
しかも大きな開口部にかかわらず胴体剛性は大変優秀です。大げさなメカトレイは必要ありません。
この点はDLG初心者にはいいのですが、この機体は尾翼周りに弱点があってDLG初心者に勧めがたいのが残念です。

オーナーはエルロンにJR381、尾翼にTS1002を搭載していました(エルロンサーボはすでに標準と異なり胴体に搭載)。
エレベータに1002というのはちょっと気に入らないのでこれを見直し、ハイテック5045HBを買ってエレベータサーボとし、1002はエルロンに割り振りました。

この状態で初飛行。しかし30m前後のごく軽いランチでエルロンにフラッターを生じました。
そこでJR381をエルロンサーボにし、1002はラダーにしました。
この状態で301gで完成。うちノーズバラスト8g。

現在40m弱のランチまで行ってフラッターは出ていません。ここから先の速度はフラッター即分解となりうるため、尾翼等の強度にも注意しつつ慎重にパワーをかけていきます。

(フライトインプレッション)

ランチは素直にまっすぐ上がります。軽く投げてもよく伸びていきます。
沈下は軽量な機体に比べれば劣りますが、優秀です。
旋回は素直で変な癖を感じません。飛ばしやすい機体に仕上がりました。
重いのですがサーマルがとても分かりやすいと感じます。サーマルを探すのが容易な機体です。
モード間の特性差もわかりやすく出ます。主翼の再現性が良いのでしょうか。
失速特性がよく、重さの割に片翼をピボットにしたかのような旋回が可能です。失速特性がよいのはウィングレットの効果も考えられます。ターニングストールは非常に穏やかです。スピンは意図せずには入りません。

借り物ですので全力で投げることはないでしょうが、そこまでしなくとも充分楽しめる優れた機体だという印象です。
この機体を最初に見たときから「全長がもう少し長ければすぐ買うのにな~」と思っていたのですが、その印象を裏切りませんでした。

上空の性能だけ見れば競技で活躍できるレベルだと思いますが、ランチの高さはこの個体で突き詰めることはしませんので総合評価はしません。

とりあえず近くにややくたびれたDLA5-2のオーナーがいますので一戦交えてみたいところです。

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2010年12月20日 (月)

発電記念

Solar

ソーラーパネルが付きました。19日は発電開始記念日ということに。
足場がまだ解体されていないので、登って撮影しました。
こういう落ちると痛そうな現実味のある高さは嫌ですね。
五接地転回法なら三階から落ちてもケガをしない人もいるんだとか。ひえ~

1100㎜ミニサーマルグライダーの話は、忘れてください…。
浮かない、走らない、曲がらない。久しぶりの駄作っぷりに落ち込みました。

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2010年12月19日 (日)

現在修理中

Is2001

着陸時に折損したH氏所有のとある胴体を修理中。見る人が見ればわかると思いますが。
この胴体、特殊なので完全に折れてしまうと修理がしにくいのです。
クリティカルなポイントですし(相当硬いので飛行中はまず折れないと思います)。

そこでカットして別のパイプを付けることにしました。
そこで生じた問題が、胴体とパイプの断面の形状と大きさの差。

胴体は丸くありません。しかもカットした場所の都合でパイプより結構大きい。
パイプ前方をラジアルのバルサでサポートしようにも、前方開口部ははるか彼方のキャノピーです。まず作業できません(手元にあったパイプがブラスター用の短いものなので)。

そこで、カットした部位より後方の胴体を切り開き、パイプにかぶせてスペーサーにすることにしました。
しかしまだ隙間が生じます。これをどう埋めるか。
前から樹脂などを垂らすのは難しい。しかもパイプ内部には入れたくありません。

マイクロバルーンと瞬間で行こうときめました。瞬間はよく使いますので強度的には大丈夫です。
しかしこれらを開口部から遠くに、かつパイプ内部に入らないようにどのように入れるか。

Is2003

そこで考えたのがこの方法。
カーボンパイプにビニールで作った三角錐をかぶせて所定位置にセットし、まず瞬間で仮固定。
胴体とパイプの隙間には外からテープを貼っておきます。

これを垂直に立て、前方開口部からマイクロバルーンを投入。
懐中電灯で量を確認して、接続部周囲を軽く叩いてバルーンをならします。

そこに低粘度瞬間接着剤をぽたぽたとたらします。
これも懐中電灯で確認。

その後、上で巻いたテープを外し、後方からさらに瞬間を染みこませて接着完了です。
パイプ後端から棒を突っ込んで、ビニール三角錐を取り除いて終了。

ところでこの機体、修理した胴体(修理前より30㎜延長)+主翼だけで220gもあります。
最新のD-Boxモデルはどうなんでしょうか。
胴体は修理によって4g重くなりましたが、主翼が170gもあるのです。
しかも胴体が他の機体に比較して相当短いですから、ランチで損することが予想されます。

なお胴体に塗られていた白いゲルコートはかなり厚みで、おそらくこれによって相当重くなっていると思います。
買うなら胴体にゲルコート(メーカーオプション)を塗られていないものをオーダーする方が良いのではないでしょうか。

尾翼も新作しています。

この機体、修理完了後しばらく私が使います。当面唯一のフルサイズ機になる予定。

※ところで今回修理に使ったブラスターパイプ、なんと曲がってました!(笑)

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2010年12月16日 (木)

マイクロの応用

1100a

マイクロDLGの技術を応用して作ったミニサーマルグライダーです。
応用と言っても、3号機とほぼ同時に製作を始めていました。
週末に初飛行の予定です。

スパンは1100㎜、重量は83gですが、まだ初飛行前ですのでいくらかバラストが乗る可能性があります。

主翼は硬さと仕上げを使い分けて中央翼はかなりの剛性。翼端は結構しなります。

DLGっぽい垂直尾翼が付いていますが、SALは考えていません。主翼のねじれ剛性をけちっていますので、SAL不可。
垂直尾翼も対称翼型になっています。

1100b

テープで位置を調整可能なフック。主翼取り付け角をシムやテープで調整できます。

1100c

察しの良い方は気付かれたでしょうが、胴体はホイールスパッツです。ちょっと重い…
マイクロ用ポッドの厚いものを作っても良いのですが、これに使うにはちょっと格好悪いのです。
いずれ専用のスリムなものを作っても良いのですが、これはこれで雰囲気があるなと。

サーボは6gクラスを2コ。電池は1セル240mAh。受信機はサンワ7ch。
胴体パイプは2005年版マイクロDLGを引退させて流用したものです。
リンケージはマイクロの残り物のカーボンパイプ&ステンレス。このリンケージセットは、全長を使ってもステンレス線から手を離すと滑っていって抜けてしまいます(そのため買って持ち帰る際に線を紛失した人が何人かいます)。
抵抗の少なさは素晴らしいものです。

この機体、ヨシオカの1/100用のような弱い平ゴムショックコードでの競技を模索しようと思って作ったものです。
飛びだけを探るためにとりあえずブレーキ等は付けていません。

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2010年12月13日 (月)

たまにはおいしい思いも2

るうむカップの決勝に間に合わず、終了後の到着になってしまいました。

マイクロ4号機の高さはレーザーでおよそ45mといったところだったようです。
この機体には不満がいろいろあるのですが(水平尾翼は直ちに交換します)、とりあえずサイズの割に飛ぶところはデモることができたんではないかと思います。
皆さんがんばってこれを超えるものを作ってみてください。

なお4号機は終盤にペグの前方が裂けてしまいました。このため最後の方はランチがおかしかったようです。
ペグがある側の翼端はグラスで固めるかテープを貼って、前後に裂けることを防止すべきでしょう。

また2号機はエレベータサーボが原因不明の不調でランチで地面に突っ込みそうになり、操縦していたKO君に怖い思いをさせてしまいました。幸い卓越した技量で事なきを得ました。ごめんね~

勝負は再び圧勝でいいんですよね?
リターンマッチは随時受付中。

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2010年12月12日 (日)

目標不達

Micro0401 Micro0403

マイクロ4号機の初飛行をしてきました。

結論から言うと50m越えならず。およそ5割増しになった重量にペグが見合わなくなり、力がほとんどかかりません。
最後にはペグが破損しました。
伸びはとても良いので、ペグを強化・大型化すれば40m台後半までは行けそうな感じはします。

Micro0402

4号機はスパン596㎜。重量は65gです。翼厚は4.5%。
3号機をベースにさらに面積を拡大しました。
メカはデジタルサーボ、180mAhリポ1セル(前作は120mAh)、6ch受信機。
写真のサーボはエレベータサーボ。左に電池。
フラッペロンサーボはその後方に天地逆転。受信機はパイプの下に。
メカのパイプ直接搭載は今年のマイクロからはやめています。
正面投影面積を削減することとパイプのねじれを防ぐことが目的です。
ポッドはただの空力カウルで、強度を負担しません。
このポッドは#2以来共通。元来ミニマムなのですが、サーボが増えたのでさらにアクロバティックな収納になりました。

3サーボとしたことで操作できる項目は増えましたが、どうも当初のお気楽路線からは離れてしまった気がします。機体規模が大きくなりすぎてしまった感じです。
性能は確実に向上していますが、正直2サーボの良い意味で軽薄な飛びの方が好み。

ブレーキは必要ないだろうということで上ヒンジにしましたが、重いせいかあった方がよいと感じました。
現場で30度ほど下げる設定にしましたがほぼ効果なし。後の祭りです。

言い訳を用意しておきますが、ペグを直す時間がないので明日このまま新DL-microと戦うのはつらいです。

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2010年12月 4日 (土)

バルサ欠乏

先ほど腰の爆弾が炸裂しました。
今年は最寄りのプールが取り壊されたせいで鍛えていませんので、この冬は憂鬱です。

なにやら良いバルサが少ない気がする昨今です。
そう言うわけでマイクロ4、5号機のポッドと尾翼は出来ましたが、主翼用バルサの入荷待ちです。

先に研ぎ出した4号機用の主翼は大失敗のためボツにしました。
翼型を研ぎ終わって同じ形になったーと思って量ったら、左右で3gもちがうのです。
しかも左が重いのですから致命的です。
最初から重い方を右にするんですが、どこかで取り違えたんでしょうか。

現在2号機はわずかな風があれば40mに達します。完全無風は未経験ですが、シンクに遭わなければ60秒を割ることはほとんどありません。
2号機の結果から600㎜機でフルサイズを超えるランチ高度は可能と判断し、とりあえず4号機は50mを超えることを見込んでいます。

ランチ高度、沈下、滑空速度および進入性はアルーラを大幅に上回るレベルにあります。
フルサイズ機が「ちょっと嫌だな」という風の中でも飛びます。足はむしろ速いかも知れません。風が強くなるとハンドキャッチは難しくなりますが。

ランチ法ですが、サイズ及び重量が違いすぎますのでフルサイズと同列に考えることは出来ません。
たとえば軽すぎて腕を振り切ってしまうとか腕に血が集まる感じがする、というのはまだ最適化されていません。
フルサイズのようなランチにはこだわらないでください。
慣れれば無理なく負荷なく高く上げることが可能です。
ペグを軸に機体をいかに素早く回転させるかという基本は同じですが、主にタイミングの取り方が異なってきます。

3号機はお嫁入りです。
4号機以降のデザインはこの3号機を基にしています。

12日のクラフトるうむカップの競技終了後にマイクロ機のエキシビジョンを行うという話になっています。
新型が間に合うかは微妙ですが、興味のある方はご覧下さい。

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2010年12月 2日 (木)

模型と実機の架橋

世界初のFRP製グライダーは、1957年に作られたアカフリーク・シュツットガルトFS-24フェニックスです。アカフリークとは大学学術航空集団とでも訳しましょうか。ドイツ国内の多くの大学に置かれている航空機研究開発グループです。

フェニックスは初めて機体のほぼ全てをFRPのシェル工法(主翼はバルサコアサンドイッチ)で製作され、グライダーの製法に革命を起こしました。圧倒的に滑らかな表面が実現し、層流翼の真価が事実上初めて発揮されることになったのです。
ご存じのように現在製造されるすべての競技用グライダーはFRPで作られています。
(最近の機体はサンドイッチのコア材をバルサより経年変化に強い合成素材としています)

このフェニックスを製作した主要なメンバーは、ヘルマン・ネーゲレ、リヒャルト・エップラー、そしてルードルフ・リントナーでした。

フェニックスは実験的な意味合いの機体でしたが、彼らは後にフェニックスの量産型といえるフィーバスを設計し、ベルコウで製造されました。

さてフェニックスからさかのぼること3年、リントナーはフリーフライトの模型グライダーの競技会で優勝しています。またネーゲレとエップラーも模型に通じた人物でした。

エップラーはこの後、シュツットガルト大学工学部の教授となり、学部長を20年勤めました。その間流体力学における数学的手法を専門とし、多くの翼型開発に尽力しました。

模型グライダーを楽しむ多くの人はエップラーという名に聞き覚えがあることでしょう。
たとえばE387は多くのモデルに用いられたほか低レイノルズ数用翼型のベンチマークとして多くの研究の対象になりました。
彼が模型用にデザインした翼型の多くは後のより新しいものに置き換わりました。しかし穏やかな性質が特徴のE205のように、未だに初中級者用に好適とされているものもあります。

実機の方では、上記のフェニックス、フィーバスの他グロプ社の全てのグライダーにエップラーの翼型が使われています。
RCで有名なものではG103ツインシリーズや単座のG102アステアシリーズ、モーターグライダーのG109です。

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