« なまってる! | トップページ | 削る塗る2 »

2010年8月 3日 (火)

削る塗る削る塗る

今回行った修理についてちょっと書いてみます。

修理というのは定型性に欠けますので、そのまま参考になるケースというのはなかなかないかもしれません。
修理というのは持っている全技量を要求される応用的な作業です。どういう技術をどう応用するか、これがばしっと決まれば修理はそこで成功したも同然です。

去年メカトラブルで中破した私のDLA4に加えてもう1機、有償依頼のDLA4(プロトタイプ)が対象です。

修理作業はほとんどが樹脂作業です。
したがって順序などを考え、樹脂をどれだけ使うかも考慮して作業を進めます。

樹脂作業を多くを同時に行おうとすると、誤って塗ったところに触ってしまったりしますので注意を要します。
シワ修理や矯正などは治具の製作や設置を行ってから作業を始めます。樹脂の攪拌時間は5分以上、真夏のポットライフは40分程度と見込んでおきましょう。

さて、修理した機体の状況は以下のとおりです。

①私のDLA4
・昨年メカトラブルで真っ逆さまに墜落

(主翼)中央部付近で断裂、ネジ穴破損、片翼エルロンホーン脱落・エルロン翼根部分欠損、翼端付近前縁を欠損、前縁多数凹み、アラミド部シワ8箇所。エルロンシワにともなうねじれ、アイロン修正中に温度管理を誤った凹み
(胴体)先端部破損

→目標
競技の第一線で使うには古いので、フルパワーでの日常ユースに耐えること。それなりにきれいに直すこと。
カーボン部はピカピカに。

→施工内容
主翼接合・欠損部・しわ等修理、主翼前縁カーボン部の研磨加工、主翼位置の後退(ネジ穴移動)、エルロンねじれ矯正、胴体修理、メカ配置見直し

②依頼DLA4(プロトタイプ)
・試作急造ゆえの修正したい点がいくつか、および相当な経年劣化

(主翼)エルロンねじれ
(胴体)胴体・パイプが一直線でない(以前診たときはほとんど曲がってなかったので、接合に使われているエポキシ接着剤の経年変化?)

→目標
三世代古い機体なので競技向けのことをする意味はありません。
当初の性能を回復すべく、アライメントを出し直し、矯正します。
カーボン部はうねりを取って相当程度ピカピカに。

→施工内容
(オーバーホール一式)主翼カーボン部研磨加工、エルロンねじれ矯正、テールパイプ脱着、ポッド・キャノピー研磨加工、メカ配置見直し

★では私のDLA4から。

100705a 右翼端の欠損部分です。大きめに切除してブルーフォームを貼り付けます。
その後ブルーフォームを外皮より少し削り落とす必要がありますが、これがやっかいです。
多少多く削り落としてもしかたありません。むしろ削り足りないと後で大変です。
慎重に、いろんな角度から見ながら作業を進めます。

100705b 主翼中央です。線の付近で真っ二つになり、右翼がちぎれました。左翼は胴体に付いたままでした。写真は仮接着後です。
右翼はエルロンロッドがエルロンホーンを引きちぎってしまい、周辺も挫屈で復帰不能と判断。エルロンの翼根部分を切り取り、翼端と同じようにコアを貼って再生することに。

続きは次回。

|

« なまってる! | トップページ | 削る塗る2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« なまってる! | トップページ | 削る塗る2 »