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2010年1月 5日 (火)

上達法を探る 03

P1010008 さて3回目です。

目標とする操作能力とそのための練習については一応前回で終わりです。
しかし前回書いた以上の技量が不要というわけではありません。
各自でさらに上を目指した方がいいでしょう。

今回は、前回書いたことの行間を埋めるための私なりの方法を挙げてみます。
練習の参考にしてください。

きれいな旋回のコツ

前回挙げたメニューは「サーマルグライダーを飛ばす上でこの程度は出来た方が楽しめる」、という観点から選んだものです。
具体的には、全体を通して滑らかに操縦ができることと、きれいなサーマル旋回ができることが主眼に置かれています。
メニューをこなせば、それなりにきれいな飛行が出来るようになるはずです。

さて、きれいな旋回の要素は①ピッチングが少ないことと、②一定の旋回速度で回れることだと思っています。
このための練習という観点からメニューを少し補ってみましょう。

①のピッチングを減らす練習は、先述した切り返しや急旋回の維持です。
背面飛行の練習もこれを助けます。
緩旋回ではピッチング癖があってもちょこちょこ修正できるのですが、急旋回ではそうはいきません。修正するいとまを与えませんので、癖が大きく現れるはずです。
急旋回を練習することで、ピッチング癖を元から断つことができるはずです。
つまりそもそもピッチングを起こさないための予防的エレベータ操作ができるようになる、ということです。

もう少し詳しく見ていきましょう。ピッチングの原因はエレベータ操作がうまくいっていないことにあります。
これには、今まで見た限り二つのタイプがあります。

(1)旋回開始時のエレベータアップが大きいまたは早い、あるいはその両方
(2)旋回途中の微調整が遅いまたは大きい、あるいはその両方
これらへの対処を考えていきましょう。

(1) まず(1)のタイプへの対処です(以下、進行方向を12時、旋回を右方向とします)。
このタイプは旋回初動(右旋回で12時~2時方向)でわずかに頭上げを起こし、機首を下げながら6時方向を向いていくことが多いようです。これがさらに次のピッチングを誘発します。
具体的には風上に向いていく旋回で頭を上げていきます。

さて、旋回時は機首を上げる方向の動作が伴うためにアップが必要になるわけですが、この観念にとらわれているせいか、旋回開始(エルロンを切る)と同時にアップを打つ人が見られるようです。
この同時に打ってしまうというのが間違いです。

旋回時のアップはエルロンを打ったあと機体が傾いて、旋回の外側の主翼端(右旋回なら左翼端)がすーっと円を描いて走り始めてから、少しずつ打ちます。
逆に、旋回を止めるときは主翼の傾きが減じるのに合わせて少しずつエレベータを抜きます。旋回時の速度によっては、主翼が水平になるときにわずかにダウンを補うこともあります。

※この旋回の外側の主翼が走っているかどうか、は良い指標になりますので、観察する癖をつけるといいでしょう。ラダーの操作にも適用できますし、ほとんどのグライダーに通用します。
※旋回の初動・停止時のエレベータの練習は旋回切り返しで行います。

(2) このタイプではまずハードウェアを疑います。
エレベータサーボが遅いことが大舵を導き、ピッチングを生むことがよくあるのです。
たとえばD47をリポ1セルでエレベータに使うと、容認しがたい遅さになってしまいます。
エレベータにはできれば速い、良いサーボを入れてやってください(同サーボは他の舵に使う分にはほとんど問題ありません)。

もうひとつ、舵の「残り」もできるだけなくしておきます。
以上はハードウェアの準備です。

操縦者に目を移すと、親指の第一関節を曲げることでエレベータ操作をする人に大舵を使う癖が見られることがあります。
たとえば私の場合は通常範囲の操作では指を曲げず、手ごと引いて操作を行います。
このあたりは修正が難しいかも知れませんので、各自で、または誰かに見てもらってピッチングの詳しい原因を追及してみてください。

それ以外の原因でピッチングが大きいと思われる場合は、背面飛行の練習を先行させてみてください。

原因がわからない場合もメニューをこなすうちに知らず知らず直ってしまうことが多いようです。考え込まずに前に進むほうが有益です。
より高度な課題を練習するうちに前の課題は出来てるようになっていた、というのは良くあることです。

操作能力の話はもう少し続く予定です。

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コメント

おくればせながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 このシリーズは良いですね。目からうろこです、この様な操縦法に関する技術的解説は今までありそうでなかった気がします。

投稿: YBK | 2010年1月 6日 (水) 00時26分

新年おめでとうございます

連載2までの読んだ内容を実践し練習してみました。
書かれた意味がわかってきます。

しかしなかなか難しい。
でも楽しい。

おかげさまで今年は何かがつかめるかもしれません。
今年もよろしくお願いします。

投稿: hal | 2010年1月 6日 (水) 02時31分

私の場合、翼端を中心にしてくるくる回るようなラダーを多用する旋回時にひどくピッチングしてしまいます。
ラダーとエレベータの連携が一本のスティック上でうまく連携できません。

 エンジン機の時は離陸の時以外ラダーなど触ったことも無い程度の飛ばし方しかしていませんでした。

real flightでもエルロン付きグライダーを飛ばしてみますが、実際のHLGと全く挙動が違います。もしかすると舵の効き方の設定が悪いのかもしれませんが・・・・

ランチ高度が低いので背面や角宙は今のところ出来そうもありません。

毎回楽しみにしております。

投稿: tsuzuki | 2010年1月 7日 (木) 15時05分

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