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2008年11月16日 (日)

オリンピック150

Oly001 三和電子から発売されている電動グライダー、オリンピック150を製作・飛行する機会に恵まれました。
400ダイレクトの非スケール電動グライダーはずいぶんひさしぶりです。
この手の機体で前回所有していたのは電動化したHL-1ですが、10年ほど前になります。

飛ばしてみたところなかなか良い機体と思いましたので、ここにご紹介します。

<概要>

スパン1.5mの400クラス電動グライダーです。
完成度はフィルム貼り済みで約95%というところでしょうか。
箱を開けてから約2時間で初飛行となりました。

2サーボ、1スピコンのラダー機です。
モーター、ペラが付属しています。スピコン付属バージョンもあるようです。
実売価格はスピコンなし版が12,000円前後と大変リーズナブルです。

主翼上反角は翼端だけにやや大きめについています。
このタイプを「一段」上反角と呼ぶべきかどうか、ずっと迷っています。
ラダーはサーボにやさしいバランスタブ付き。
主翼はプランクレスの完全オープン構造ですがツートンのフィルム貼りで安っぽさは感じません。翼型はS3021にも見えます。
主翼は140gと軽量です。

胴体はやや重いですがまあ全備重量は軽いのでぜいたくは言いません。容積には余裕があります。

リンケージ小物つき。

<製作>

製作は容易ですが、説明書が簡易すぎてやや不親切に感じます。
経験者にはどうということはないのですが、せっかくグライダー初心者にも好適な機体ですのでもう少しがんばってほしいところです。

まずフィルムをチェックしましょう。このフィルムはアイロンを当てればちゃんとピンと張ることが出来ます。
主翼は接合後にねじれを点検し、ねじれがあればアイロンで修正します。
接合部はテープで巻いた方がいいでしょう。

主翼端から胴体後端間での距離を測り、正確にアライメントを調整して主翼の位置決めをします。

★主翼止めネジとネジ受けは品質があまり良くありません。交換することをおすすめします。
 ネジ受けは爪付きナットですが、これがすぐにネジ穴をなめてしまいます。
 代わりは木ねじでも良いと思います。

尾翼台座は傾いている場合があります。
主翼をセットしてから、水平尾翼が主翼に対して傾かないように削るなどする必要がある場合があります。大きく傾く場合は尾翼側にバルサなどでシムを入れ、修正してください。
傾いていない場合でも尾翼台座をサンディングしてよく荒らし、できればドリルでいくつか穴を開けてから尾翼をエポキシ接着剤で接着してください。
水平尾翼の前の方に余裕がありますので、ここにタッピングビスを打ってもいいでしょう。

★付属リンケージロッドは太すぎ・重すぎです。QRPなどの市販品に交換することを強くおすすめします。そのまま使うと重心を合わせにくい場合が考えられます。

Oly002 Oly003

動翼ホーンは付属品を用いても問題ありませんが、わたしはより簡易なMPX社のものを使いました。細いリンケージロッドを用いる場合、ホーンはベニヤから作成しても良いでしょう。

モーターにはノイズキラーコンデンサがついていませんので、取り付けました。
今回は7セル600mAhのニッカドバッテリーを搭載しています。ニッカドは充電が早いので今日でも案外便利です。HLGを何度か飛ばしてるうちに充電が終わっています。

9gのサーボを2コ搭載して、550gで仕上がりました。400クラスのダイレクトドライブ機としては軽いと言ってよいでしょう。
プロペラは2回目のフライトでグラウプナーのCAM6*3に交換しました。付属品よりこちらの方が良く引きます。

★ぜひ機首にモーター冷却穴をあけてやってください。

<フライト>

Oly005

重心は指定範囲後方いっぱいの65㎜です。ダウンスラストがないのを気にしつつ初フライトをしましたが、ほんの僅かに頭上げを起こすだけで問題ありませんでした。とくにモーターONからエレベータダウンにミキシングを入れなくても、すぐに失速に陥るようなことはありません。なれない人でも指でゆっくり対処可能です。

上昇力は必要充分です。45秒から1分のモーターランで滑空に十分な100m以上に達します。上記ニッカドでは4~5回の上昇が可能です。

滑空性能は思っていたよりもずっと良く飛ぶ、という印象です。ベテランのセカンドプレーンとしても楽しく遊べる性能です。速度レンジも意外と広いと感じます。強いサーマルから脱出するために速度を出しましたが、意外に高度が下がりません。ブレーキがほしいと思うこともありました。

操縦性を見ます。
ピッチは実に良く安定しています。エレベータ舵面は小さめで、マイルドですが確実な効きを示し、好感を覚えます。

旋回は中央上反角のない機体に特有の挙動を示します。ラダーを切ってからの旋回初動まで一拍おくのです。二段上反角のようにラダーを切り始めた直後から傾き始めるようなリニアな効きではありません。しかし、初動で一拍おくだけでラダー自体は良く効きます。
嫌な癖はなく、こちらもマイルドな効きです。舵角はあまり多くは必要ありません。
旋回の維持も楽でした。

★ラダーを大きく切ると、一拍おいて一気に効きます。これは上で書いた翼端のみに上反角を持つ機体の特徴です。初心者の方はラダーを切って少し待つ癖をつけましょう。

操縦性をまとめると、安定志向で操縦しやすい、飛ばしやすい機体と言えるでしょう。

次は通常外の機動マナーを見ます。
失速は穏やかで、すぐに回復します。急激に翼端を落とすことはなく、マナーも良いです。スピンを見ようとしましたが、ターニングストールのようになってうまく入りません。フルアップ+フルラダーで一応スピン初動に入りますが、数周でスパイラルダイブに移行します。
スピンは持続が難しいようです。
スピンに入れても、手を離せば即座に回復します。
わりとテーパー比の大きい主翼なのでスピンに入りやすいかと思っていたのですが、意外に優れた特性を示しました。低空でも安心できると言えましょう。

Oly006宙返り以上のアクロバットは試していません。わりと丈夫そうにも見えますが、まあ無理はしない方がいいでしょう。

★強いサーマルからの脱出はアクロバットなどを行わず、速度を滑空時の2~3倍に保ってまっすぐ風上以外に退避するようにしてください。
高速を維持しているうちに高度は失われます。その後、ゆっくりダウンをゆるめて速度を抜きます。

<総括>

総じて値段の割に良く飛ぶ、コストパフォーマンスの高い機体と感じました。
本文で述べたとおりそのままでは使いにくいパーツもありますが、交換するにしても出費は多くはならないはずです。

いずれHLGを飛ばしたいグライダー初心者にも勧めることができると思います。
高いところで練習することは上達の近道です。

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