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2008年3月10日 (月)

エアロペグについて

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 ヨシダさんのペグ解説を受けて、わたしの元祖?エアロペグを説明しておきます。
 エアロペグは私のランチだけに最適化したランチデバイスとして、2002年末ごろ確立されました。そのポイントはピンの前方に十分に補強されたフィレット部を持つことです。フィレットは空力の改善が主目的ではありません。以下に説明します。

参考にされる方は、私のランチだけに特化しているという点に注意してください。

1.ペグは荷重に十分耐えるものでなければならない

 およそ200gを超える機体には指2本をかけるペグが適しているというのが私見です。
 かつて愛用したクラフトるうむ式グリップは、掛かっている指は人差し指1本でした。これでは200gを越える機体のペグ軸回転(SALの2軸回転運動のうち、ペグを軸とするもの)を支えられません。
 私のランチ初速は主にペグ軸回転に依存するため、ペグには強大な力が加わります。
 特に、ペグの下側には大きな力がかかるため(後記参照)下側を中心にサブペグを配しています(写真1枚目参照)。

2.ペグは、荷重のかかった状態でのリリースをスムーズにするものでなければならない

 ペグ軸回転が最高速となる瞬間がリリース時でもあります。そこで、最も荷重の乗った状態のペグから指をスムーズにリリースする必要があります。このとき、ペグ軸回転をぶらさず、かつブレーキをかけないようにしなければいけません。
 試みにキーホルダーを指で回して(指だけの力で)飛ばしてみてください。ペグ軸回転に依存するランチをイメージできるはずです。キーホルダーが飛ぶ方向と指を切る方向に注目してください。

 ペグの後ろ側断面は丸くなければなりません(1/4以上の円弧)。板はこの指をはじく動作で引っかかり、ペグ軸回転がブレます。
 経験上、最低でも5mmの直径をもつパイプか棒である必要があります。4mmでは指に食い込んでまともに離れません。

 また、これと似た理由で単なる棒ペグもふさわしくありません。人間はふつう中指のほうが長いため、棒ペグでは中指は機体を保持する際90度を超えて曲がります。この状態で機体を内側にひきつけるようにリリースすると、中指が引っかかりすぎるのです。
 そこで、フィレットをつけて中指が90度以上曲がるのを防ぎます(ほかにもフィレットには回転初期段階で棒より前側に指が乗って安定して機体を支えるという役割があります)。
 このフィレットの働きによって、2本の指を同時にペグから離すことが可能になります。この働きは板ペグでも一応可能ですが、先に説明したとおり板ペグは鋭いためスムーズにリリースできません。
 海外で流行っている薄いブレード状のペグは私のセオリーからは導かれません。投げ方自体が違うのです。

 ただ、同時に離すといってもやはり中指には大きな荷重が掛かりますので、湿度による滑りの差を減らすためにバックスキンのフィンガーガード(投げ釣り用のもの)を用いると良いでしょう。フィンガーガードは大き目のサイズを購入してください。本来人差し指用なので、中指に使うには短いものが多いのです。
 フィレット表面はツルツルでは具合が悪いというのが経験です。グラスの目が浮き出ている程度が快適だと思っています。

 フィレットの役割は、色を塗っておけばそのはげ具合でよく理解できます。下側はすぐに色がはげます。

 以上の説明でわかった方もいるでしょうが、「機体を前に押し出す」とか「すっと放す」というのは私のランチの説明にはなりません。「機体をペグ軸で高速回転させ、指を弾くようにリリースする」が私のランチです。このランチは、市販の機体そのままでは耐えられないストレスを機体にかけます。「力まかせにこじっている」とか「乱暴なランチ」、などと言われます。しかし、力はほとんど必要としないというのが実感です。

 ランチの方法論に正解と言うものがあるのかどうか、現時点では定かでありません。わたしのものは高さという点では一定の成果があるようです。一方デメリットは、重量と抵抗の大きい形状のペグが必須であることと、機体に少なからぬ補強が必要な点です。
ランチ方法には他に最低一つの別解が存在することはすでに明らかです(朝妻さんの例です)。私のランチは一つの方法論とお考えください。

3.エアロペグの作り方

 写真をごらんいただければお分かりかと思います。
バルサを成型後、後方からグラスを巻いて必ず補強してください。
最近の作例ではペグの機体内側方向にベニヤを貼ってペグの崩壊を防いでいます。
 また、写真の機体は翼端後縁が弱いためペグが前方寄りについています。しかし他の機体では可能な限りで後方ギリギリに取り付けています。
 フィレットの成型は重要ですが、指にあわせる必要があります。こだわってみてください。

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