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2007年12月11日 (火)

EPスポルタビア

Rf5001

<概要>
京商のEPスポルタビアを入手しました。約30年前の発泡スチロール製の完成機です。スパンは1770mm。発売当時はcox.049版と電動版の二本立てでした。当時の総合カタログに載っていた優美な姿をご記憶の方も多いでしょう。世界最多生産数を誇る京商セスナ・センチュリオンと同時代のものです。
わたしは当時、このスポルタビアの美しい姿と先進的な電動という仕様にあこがれました。
しかし実際に電動機が飛ぶのを目にしたのはそれから10年ほど後のことです。

このスポルタビアはアメリカでもcoxのブランドで発売され、好評を博したようです(もっとも、電動版がcoxブランドで発売されたかは定かではありません)。

<キット内容>
キットですが、冷却孔など細かな気配りが行き届いた素晴らしいものです。発泡スチロールの機体は塗装がされています。塗装はやや黄変していますが、かえって味わい深い感じがします。
主翼は下面に挿入されたスパーの木材が反ってしまったようで、全体が反っています。しかし飛行には支障はないでしょう。飛ばして気になったらスパーを掘り出して交換するつもりです。
そこここにMADE IN JAPANと刻印してあります。残念ながら現在では考えられないことです。
説明書にはARFとかRTFとかいう用語が使われていてちょっとびっくりしました。当時そのような用語を見かけた覚えがあまりなかったのです。

モーターユニットは380ダイレクトユニットが搭載済みです(今回は降ろしました)。これを8セル500mAhのニカドバッテリーで駆動するという仕様でした。全備重量は980gとあります。ニッカドの他に受信機用電池と通常サイズのサーボが載るのですから、このような数字になるのでしょう。この仕様での飛行は相当厳しかったと予想されます。

<製作等>
今回、モーターを380モーター(7.2V仕様)に換え、電池を7セル600mAhとしました。全備重量は650gにおさまりました。エアフレーム自体は軽量なのです。リポにしなくても現在はここまで軽量化が可能です。

組み立てには基本的にドライバー1本しか必要ありません。組み立ては若干のアレンジを加えてもなお2時間弱で完了しました。
ペラは写真ではギュンターがついていますが、最終的にAPC6×4になりました。

<実機情報>
本機のモデルになったのはスポルタビアRF-5という機体です。フランス人ルネ・フーニエが設計した機体をドイツのスポルタビア社が生産したものです。実機のスパンは13.7mと短いのですが、この模型はやや長いRF-5B型のような主翼を持っています。RF-5B型はキャノピーと胴体形状が違うので区別できます。
また、実機はこの模型ほど上反角が大きくありません。模型はラダー機となっていますので、この程度の上反角が必要なのです。
スパンの短さからもわかるとおり、実機のRF-5はモーターグライダーというより軽快なスポーツ機という感じなのです(滑空比は20弱)。
ルネ・フーニエの作品は他に単座のRF-4やスーパーシマンゴ等が有名です。

スパン延長と上反角増大のアレンジの結果、模型はドイツ・シャイベ社のSF-28タンデム・ファルケにも似ています。
(こちらはスパンが16.3mあり、滑空比も27とグライダー的要素の強い機体です。)

模型としてのスタイリングは非常に素晴らしいものだと思います。

<フライト>
スピコンを搭載したため、離陸滑走が可能です。標準仕様はスイッチ(ヒューズつき)で、コントロールされません。
数mの滑走の後、緩やかな上昇に入ります。昔私が乗っていたタンデム・ファルケによく似た印象です。飛行姿も雰囲気も似ています。
素直な特性で、飛行はきわめて容易です。似たような重量の.049版はちょうどこのような飛びだったのではないでしょうか。
舵角を大きくしたのでエレベータを併用すればスピンには入りますが、通常の飛行ではその心配はありません。

モーターOFFでの滑空性能はグライダーと呼べる限界です。しかしこの機体は実機同様、中スローでモーターを回しながら飛ぶのが風情があります。このようなプロペラが常に露出したモーターグライダーをツーリング型と呼びますが(対極にある格納タイプはセルフランチを意味するSLと呼ばれます)、このタイプは実機でもよほど強いサーマルがない限りエンジンを止めたりはしません。

ラダーは良く効きエレベータはマイルドな効きです。風には案外強く、着陸も安定しています。ただし主翼についたアウトリガー(補助車輪)はあまりききません。これに頼るとグラウンドループします。水平を保って着陸することを心がけます。

<総合>
何より感じたのは外国製品とは違う心配りの細やかさです。
昨今、海外で生産されたものに説明書をつけただけという安易さを感じるキットも多いのですが、本機はそのような商品とは一線を画しています。
日本人が日本で作ったものということを強く感じられて好印象でした。

長い年月を経て出会えた優美な機体は、地上でも空中でも当時と同じ輝きを放っていました。
大事にしたい1機です。

KYOSHO EP Sportavia RF-5 (late 70s)
wing span : 1770mm
all up weight : 650g (originally : 980g)
motor : permax400(7.2V)
prop : APC 6-4
batt. : 7cells 600mAh NiCd
ctrl : rud,elv,&th

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2007年12月 7日 (金)

滑空場の掟

失ったDLA3のパーツを求めてクラフトるうむ社に出向きました。さて、飛ばせるHLGを持っているなら必ず社主と勝負しなければいけないというのがここの掟です。最近好調らしい彼と勝負をし、おろしたてらしい新型機と勝負をしてきました。薄暮の時間帯、アーベントに切り替わる一歩手前の状況です。

結果は1-11で大敗でした。完封されるところでした。私はフライトは前回の競技会以来でしたが、機材も含めて別に不調ではなかったはずです。技量にはだいぶ差はあるのですが。
「過去最強の機体ができた」そうです。さわらせてもらいましたが、なるほど私の機体では上がれないサーマルがたくさん見える。この大差は一体なんでしょう。しばらく悩むことになりそうです。

DLA3の代わりとなる、「全力で投げることができる機体」の材料は仕入れて帰りました。
早ければ新年までには形になるでしょう。

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