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2007年10月29日 (月)

同時投げタスクほか

◆F3Kタスクに続いて同時投げタスクについてですが。

初期高度に差がついた多数同時飛行の滞空競争です。
このタスクの4分という時間はサーマルの助けなしには達成不可能です。
自然条件が大きく絡みますから、条件によって戦術が変わってきそうに感じられます。
しかし逆に、常に他機がいるという点は変わりません。したがってこれを利用するという点では戦術はほとんど変わりません。
つまり変わるのは戦術ではなく、気象条件に対する飛ばし方だけです。これは競技外で普段やっていることと変わりありません。

他機の情報を利用しようとする場合、他機に注意を取られることによるパフォーマンスの低下という不利(飛行の軌跡トレースが寸断されます)と、他機から得られる情報による有利の相関関係が生じます。どこでバランスを取るかが腕の見せ所です。

助手が許されているのであれば頼むべきでしょう。助手を頼むことで、この相関関係を一人で飛ばすより高いレベルに引き上げることも可能です。ただし、今度は情報の取捨選択も必要になってきます。助手の腕の見せ所です。選手の飛行のクオリティを保ったまま、必要十分かつ厳選された情報を適時に送ることができるかどうかです。

具体的戦術をまとめようとも思ったのですが、どうにも書くことが多すぎます。それに、私自身も競技に出る機会が減ったせいもあって、戦術を言葉に整理しきれていません。一応経験に裏付けられているとはいえ、結局カンという名の総合判断に頼りがちです。
勝負を決する要素、すなわち落とすと勝てない要素も多すぎて挙げきれません。逆に、あれば絶対に有利なのはランチ高度と機体性能で間違いありません。
今の時点では、同時投げに強くなるには多く経験すること、としか言えません(申しわけありませんが今回は表題どおりの内容が無いですね)。

同時投げは今でも毎回手足が震えるほどの緊張を強いられます。最も胃が痛いタスクです。逆に、このタスクで1000点を取ることに勝る喜びはありません。

◆ところで今後の同時投げに対する提言です。

(主張)
関西と静岡で採用しているハンドキャッチボーナスを減らしてはどうでしょう、というものです。ハンドキャッチの有無で20点の差がつくのは今日ではやや大きいのではないかと思うのです。

(理由)
そもそもこのボーナスはHLG同時投げ競技の草創期に導入されたもので、その意義の一つは技量向上を促す点にありました。しかし、その意義はSAL機の登場とブレーキの普及などに伴う競技レベルの向上によって、すでに失われたのではないでしょうか。今日、ハンドキャッチを特に有利に扱う合理的な理由はほとんどなくなったと考えます。もはやハンドキャッチか着陸かを問わずに、純粋に滞空時間(MAXではその正確さも)だけ争えばいいような気がしています。

現状を見ると、ボーナスの20点は事実上ハンドキャッチのミスに対するペナルティとしてだけ機能していて、滞空時間を争う競技に付加すべき建設的意義が希薄になった気がするのです。ハンドキャッチボーナスは歴史的使命を終えたと思っています。

たしかにハンドキャッチ(の失敗)は見ていておもしろいことはわかるのですが、仮に二人が同時に1分ほどで降りてきたとして、60秒でつかんだ人と、62秒粘って着陸した人はどちらが価値があると考えるべきでしょうか。ハンドキャッチに価値を認めるとしても個人的にはせいぜい2、3秒分と思っています。

ただ、もう一つの意義は少なからず問題になります。それは全員が手元に戻せば、すばやく次の一投をはじめられるというものです。しかし、これが実際に問題になるのは最後まで浮いてた競技者についてだけです。場外ルールはそのまま生かすべきだと思いますから、最後の一人が場内に降りた機体を回収しに行く程度の時間はあまり問題としなくてよいでしょう。

このボーナスを削減ないし廃止してしまった場合、MAX以外では地面に下ろす人が増えるかもしれません。しかしそれでは機体の消耗が増えるでしょうから、ハンドキャッチした際に残した高度分として、一定の数点のボーナスを残すべきかもしれません。

ところでボーナスを減らした場合、偶然の要素はどうなるでしょう。ボーナスが大きければ、上位の人のミスによって逆転が生まれるかもしれません。しかし、結局上位にいる人ほどハンドキャッチも上手で、ボーナスは得点差の拡大に寄与しているのが現状ではないでしょうか。
ハンドキャッチの失敗の確率は、上空の条件の多彩さに比べれば偶然の要素としては小さなものです。ボーナスを減らして滞空時間得点の割合を高めた方が、かえって偶然の要素は増えると思います。

一参加者として、またこのルールの制定に携わった者として上記のような考えを持つに至っています。

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2007年10月27日 (土)

ショックコード

Shock01_3 私が使用している小型グライダー用ショックコードの例です。翼長2500mmのエタロン(665g)までこのゴムを用いてランチしています。わずかな風があれば60m程度のランチが可能です。ハンドランチよりもやや重い400g程度以上、20g/dm^2程度までの機体に適しています。
チューブゴムは外形が7mmのものを使用しています。ホームセンターで入手しました。300g程度の機体であればもっと細い外径5mm程度のゴムを用いた方が空中で伸びてよく上がるでしょう。途中に描かれた輪はホームセンターで売られているリングです。HLGクラスの機体に用いるなら、溶接リングでなく、キーホルダーについているような巻いたリングでも良いでしょう。

Shocklaunch01 ランチの概要です。この図ではショックコードの全長が終始一定のように描かれていますが、風のあるときにはダウンを打つ時点で全長が伸びていることが理想です。ここからゴムの収縮力を生かして加速し、引き起こして離脱した後ズーム上昇につなげます。
風の全くないときや背風では全長は縮み、頂点でテンションも失われるので自然離脱となりがちです。それでもできるだけ離脱時までテンションを保って離脱を確実に行うようにします。
フックの位置の調整と練習をすれば、蛇行したり横8の字を描いてゴムを空中でより大きく伸展できます。その様はちょっとしたスポーツカイトの真似事です。ストレッチと言われる技です。軽くて丈夫な機体とゴムのテンションが上手くマッチすれば、多少の風があればゴムを地上で全長以上に引き伸ばさなくても、空中で伸展できてしまいます。

Sha7 ランチは、HLGクラスの軽い機体ではこのように進行方向(上の図の青い線)に押し出します。重たい機体は失速を防ぐためもっとゆるい角度~水平に押し出します。

ゴムは買ったらすぐに濃いリンス液に浸して一晩以上置きます。普段はお大き目の板などにゆるく巻いて、色のついた袋の保管しておいてください。高温と日光や乾燥を避けてください。

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2007年10月25日 (木)

タスクA、R

静岡HLGフェスタで行われたF3Kタスクについて私のとった攻略法を記しておきます。グループで練習されている方にとっては常識であったり間違っていたりすることがあるかもしれません。私と同じように一人で飛ばしておられる方の参考になればと思います。
製作等でいそがしかったため実際の練習はしていません。イメージトレーニングだけを道中に行いました。
事前のイメージトレーニングはとても重要だと思います。やるべきことをその場で考えても、出来ない人の方が多いんじゃないでしょうか。

◆タスクAは30秒の倍数を飛ばします。すると実際上可能な最大秒数は9分30秒(=19点)です。つまり30秒のマージンを飛行時間のオーバーとランチに振り向けられます。
このタスクは1分を9回投げ、18点を確実に取ることを目指します。
飛行時間の許容オーバーは1~2秒、ランチにかかるのは最低2秒と設定します。途中1回以上1分半を飛べば19点を狙えることになります。

チェックポイントは10秒(最初の一投目のみ15秒)と40秒です。ここで着陸するかどうかを決断します。10秒はランチ直後にシンクに出会って30秒であきらめる場合、40秒は1分か1分半かを決断します。
決断したら迷わず降ろした方が良いです。パターンを作って頭を使う回数を減らし、サーマルと時間オーバーを減らすことに集中するようにします。
その後のチェックポイントは各20秒前(1分10秒、1分40秒、2分10秒)となります。

私は予選ではハンドキャッチ(ペグキャッチ)はしません。ハンドキャッチはキャッチの高さ等に気を使ってしまい、時間調整に気を使えないばかりか、ランチに移る体勢を乱しがちです。その点地面に降ろせば毎回同じ高さ、すなわち地面からランチ運動を始められるのです。
また、機体に合わせて走る必要が少ないので機体を手から落として尾翼を壊すこともありませんし、風に対する向きもそろえやすくなります(右利きは機首を風上から45度以上右に振って降ろす方が有利だと思いますが、ハンドキャッチではこれは難しくなります)。
ただし、地面に降ろす場合は高度マージンが1~2秒分少なくなるデメリットがあります。

降ろすときは速度を速めに保ったままフルブレーキで進入し、目標時間をクリアした瞬間一気にブレーキを開放して自分の足元にこすりつけます。速度を保つのはエネルギーを温存して沈下に備えるためです。機体の消耗に備えて丈夫なグラス製テールスキッドを設けたり、機首をテフロンテープで保護するなどしておくとよいでしょう。

このタスクでは(衝突を避ける目的以外で)他機を見る必要はあまりありません。時間に余裕があれば着陸の楽な空きスペースに移動します。

このタスクを優位に進める要素は、急いだランチでも60秒以上を確実に滞空できる高度と、ブレーキ性能の把握です。平均的な競技用機で、毎回35m以上のランチができればふつう60秒以上の確保は可能です。
ランチについてはここでは多くを書きませんが、腕力の重要度は高くない気がしています。私より腕力のある人は当日何人もいたはずです。腕力で上がるなら体を鍛えますが、私は今のところその必要を感じていません。
フルブレーキでも速度で効きが違いますから、これを使い分けて時間と場所を調整します。

20秒前にチェックポイントを置くということは、20秒で降ろせる範囲で飛ばすということです(はるか高い位置にいる場合はこの限りではありませんが、あまり上げると後々着陸判断が難しくなりますよ)。最初だけ15秒としているのは、第一投は余裕があるので高いランチが期待できるためと、最初の15秒で遠くまで行ってしまうことが考えづらいからです。

このタスクは戦術が比較的単純なので、グループに何人も18点以上が出る高レベルの争いになることが多いでしょう。高得点を確実にキープしておきたいタスクです。

静岡当日は19点を獲得できました。

◆タスクRは早投げがもっとも重要な要素となるタスクです。このタスクは今後レベルアップが予想されます。早く良いランチを行う練習が必要になるでしょう。そのためにはまず普段から無駄に走らないことだと思っています。今回の優勝者は二歩目で投げています。つまり回転のためのステップをしているだけで、走っていません。

最近の最速ランチは平均1秒台になっています。これはペグキャッチなしには不可能です。しかしわたしはこれをあきらめて、地面に降ろして無難に平均2秒を目指します。
地面に降ろせば平均2秒が可能です。逆に平均2秒を切ることは難しいようです。
なぜ地面に降ろすのかはタスクAと同じ理由ですが、付け加えるならば、ペグキャッチは適切な高度で適切な風向きでキャッチしなければ理想的なランチには移れません。また、つかむ場所がずれればランチは大きく下がります。
ペグキャッチはよほど練習を積まない限り、毎回のランチの精度=高度の低下を招きます。一度の失敗ランチで大きく得点を落としかねません。対して地面に降ろして平均2秒のスコアを出しておけば、(現状の競技レベルでは)平均1秒台のフライヤーと当たってもおそらく予選通過に必要な点数を確保できるでしょう。ペグキャッチは決勝でだけやればいいことだと思います。
このあたりの方針はいろいろあるところでしょうし、競技レベルにも左右されることです。いずれ必須の技術になってくる可能性はあります。

飛行中、余裕のあるときに他のフライヤーを見てサーマルを探します。ただし衝突回避は予選の鉄則だと思います。
滞空時間の最後の1秒を気にするよりも、ランチしやすい場所・向きに降ろすことに気を配った方が良いと思われます。

静岡当日は6投・588秒で、ちょうど2秒平均でした(1投目は早く動作を起こすのでそこまでかかっていないはずですが)。私のグループではこのタイムで1000点を取れましたが、他の多くのグループではこのタイムでは1000点は取れていません。地面に降ろしていてはトップレベルに届かないのです。

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2007年10月23日 (火)

ムカゴのおつまみなど

道の駅でムカゴを売っていたので買ってきました。これで簡単なおつまみを作ってみます。

ひとつかみのムカゴを浸る程度の水に入れ、白だし適量、砂糖小さじ1を加えて「おつゆとして飲めるぐらい」の味付けにします。
これを弱火でしばらく煮ます。沸騰してから3~5分煮て、「飲むには少し濃いかな」という程度になったら火を止め、万能ネギを散らします。
よそう間に汁にネギの味が出たらできあがり。スプーンで汁ごとすくって食べます。
そのまま箸休めまたはビールのつまみにするとおいしいですよ。
ムカゴはイモとは違った皮のうまみがありますね。

近所からシシトウの葉をいただいたので、次回は「葉唐辛子の佃煮」をご紹介します。
桃屋の瓶詰めで売ってるあれのようなものです。

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2007年10月18日 (木)

DLA3と新メカクラスター

Dla3071017f

私が用いている最新のメカクラスターをご紹介します(メカベッドと呼ぶのはためらわれます)。

写真をごらんいただければ即座に理解可能かと思いますが、サーボはいずれも耳を切ってリード線を横に出します。耳は前後のサーボだけは片側を残しても良いでしょう。リード線の元の穴はテープでふさいでください。

サーボ同士を薄手の両面テープでつなぎます。前後端にヒノキ材を両面テープで固定します。このとき、ヒノキ材の端は胴体内部に沿うように成型しておいてください。

Dla3071017e_2 これをタイラップで締め付けます。わたしはタイラップ2本を用いて輪にしたものを2組使いました。サーボは若干の段差を設けたり、左右にわずかにスイングさせてもかまいません。タイラップはペンチでひっぱってきつく(しかしサーボケースが変形しない程度に)締めてください。

これを胴体に載せ、胴体下からネジで止めてできあがりです(ヒノキ材にはドリルで穴を開けてください)。過去もっとも簡単で確実なメカクラスターとなりました。これまでのメカベッド製作の苦労は一体何だったのでしょうか。

これは今回DLA3に搭載したデジタルサーボです。
実際に搭載するに当たっては後方の2個を左右にわずかにスイングし、エルロンサーボホーンが胴体に干渉しないようにしました。

Dla3071017b_2 これが上記の搭載例です。
わかりにくいですが前方2個の尾翼サーボの傍らにリポ電池が載っています。ニッケル水素130mAhより軽くて500mAhの容量を持つ3.7V1セルのリポ電池です。静岡では同じ電池で、C0714アナログサーボを用いました。今回のデジタル化でトルクとニュートラル性能が目に見えて向上し、さらに扱いやすくなりました。

Dla3071017d DLA3の尾翼まわりです。今となっては少数派とも言えるバルサの尾翼です。いずれも揚力尾翼になっていて、垂直尾翼は0.5度、水平尾翼は0.7度のマイナスの迎角をつけてあります。水平尾翼は前後2箇所に分かれた台座にネジで固定され、下についています。この位置はDLA4とは逆ですが、たいした意味はありません。どちらかというとDLA3の方が主翼の洗流の影響を感じません。水平尾翼の取り外しはサーボホーンをはずして糸を緩めてから行います。

こだわる方はテールパイプの繊維の模様に注目してみてください。

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Etalon その2

Etalon071017e Etalonの製作について若干詳しく補足します。

尾翼はこのようにHLG風にしてみました。垂直尾翼はパイプにイモ付けして、下からグラスで巻いて補強します。水平尾翼は取り付け具の様子がわかるかと思います。尾翼は糸リンクです。

Etalon071017g メカベッドです。前後をキチキチにつくったメカベッドにサーボを載せ、タイラップで締め付けます(タイラップが通る部分は掘り下げてあります)。これを前方1本のネジで胴体に固定します。
後方は左右への振れ止めを施してあるだけです。本機はプッシュロッドのあるDLGなどと違い、糸のテンションで後方に引かれるだけのためこれだけでOKです。右に電池(750mAhのNiMH)が載ります。当然ですが胴体内のねじ受けはしっかり固定してください。

Etalon071017h メカを載せるとこうなります。サーボの後に受信機が入ります。

Etalon071017t 主翼は3分割です。上が中央、下が翼端です。サーボコネクタは写真のように固定されていて、自動結合されます。ボンドSUが各所で活躍しました。

Etalon071017w エルロンリンケージとサーボカバーです。エルロンサーボは9gのC0714W、カーボングラファイトギヤのモデルです。DLA3から降ろして移植しました(DLA3にはデジタルサーボが載りました)。

サーボはシュリンクチューブで巻いてボンドSUで接着します。
小型グライダーのようなリンケージですがこれで十分です。この機体はサイズが大きいだけで、規模はせいぜいミニグライダー級です。エルロン側は刺さっているだけですが、右にテンションがかかっているので抜けません。ホーンはベニヤです。上ヒンジのため主に押す方に力がかかるので、引かれて千切れることをあまり考慮しなくてもよいのです。

0.8mmピアノ線の剛性が不安な方はアウターチューブをかぶせて瞬間で固めてしまえばいいでしょう。

そのほか、主翼中央の画像は省きましたが、標準はダウエルピン+ネジ1本です。しかしこれをやめてネジ2本としました。ダウエルは緩みがちなのでDLGでも使わないようにしています。

また、主翼中央ネジ受けはart hobby機の例によって極めて硬い(しかし軽い)木材が入っていて、これを削って中央に埋めた上で左右中央パネルを接合するように指定されています。

しかし、この硬い木材を翼型に、しかも上反角に合わせて削るのは一苦労です。
そこでまず主翼中央をそのままエポキシでイモ継ぎします(もちろんサーボリード穴は貫通させておいて)。

次に接合部上面にエポキシ樹脂でグラスを貼ります。硬化後、下から直径16mm程度の丸穴を2箇所、ネジ受けにする部分に開けます。その穴にマイクロバルーンを加えたエポキシ樹脂を充填し、硬化させます(いずれも低粘度樹脂)。
あとは中央下側をカーボンクロスで接合し、硬化後に充填部にネジ穴を開ければ完成です。
硬化時間はかかりますが、硬い木を削って埋め込むより簡単です。

製作については以上です。

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2007年10月14日 (日)

Etalon

Etalon071014a 先日の競技ではサーマルの技量の差を痛感させられました。そこで普段飛ばないスケール機で遊ぶのをやめて、もっと練習になる機体を主力にすることにしました。

とはいえ、私のフィールドは狭いのでテグス+ゴムで30m程度のショックコードが限界です。広場自体はもっと広いのですが、障害物があってこれ以上のショックコードは展開できません。いきおい、選べる機体は少なくなります。

過去の経験から、選ぶ機体の条件は

1、ショックコードの容量を考慮して、絶対的な重量を800g程度以下に抑えたい
2、翼面加重は25gパーデシ程度に抑えたい
3、明らかに主力DLGを上回る性能を発揮できること

としました。3はショックコードでのランチ高度が50~60mとなるため必須の条件です。DLGと同じような高度から飛ばすのですから、同じような性能ではショックコードで飛ばす意味が乏しくなります。

そこでEtalonがこの条件にあてはまりそうということになりました。同機はart hobby製のJK Thermicと同じ製品のOEMで、2500mmのスパンを持つ機体です。直にart hobbyに注文しても安くて良いのですが、在庫のあるアルバモデルさんから調達しました。Etalon071014b

DLG製作の経験がある方には製作は簡単なので、過程は大きく省略します。キットは後期ロットで、尾翼台座に新しいプラスチックパーツが付いていました。しかし標準のVテールをやめ、調整が楽な通常尾翼を自作しました。
水平尾翼には付属の台座パーツを利用して取り外し可能としています。

主翼は型の中で発泡コアにポプラ薄板を蒸気成型しつつ接着してあり、とてもきれいです。水性シーラー+タルクで目を止めて、スプレーニス(ワシンのウレタンニス)で仕上げました。着色ニスの選択は失敗で、研いで塗り重ねるうちにムラになってしまいました。しかし仕上がりはテカテカのカチカチでウレタンらしい硬い表面を得られます。ニスの重量増は30gです。

本機はスパン2500mmに対して翼面積が34dm^2と小さく、アスペクト比が18とたいへん大きくなっています(実機の15mクラスで22程度)。コード長はDLG程度です。 翼型はAG45などよりやや大きい60,000以上のレイノルズ数に適合する薄翼のHN1033が用いられています。4サーボで翼端エルロンです。可変キャンバーを持ちません。

完成した機体は本日重心を合わせたところ665gとなりました。翼面荷重は20gパーデシを切っています。500g台のスカイラークに使っていたショックコードがそのまま使えました。

本日初飛行をしました。まだ慣熟しきれていないので簡単なインプレッションを記しておきます。なお、参考にされる方は尾翼の改造を気に留めてください。

重心は詰めていませんが指定の65mmは前過ぎます。今現在10mm程度後退しています。

まずは素晴らしい滑空比です。最新のDLGを圧倒できます。さすがにスパン1m増は大きい。たとえDLGと同じ高度からでも、Etalonを飛ばす意味は大いにあります。
サーマルへの反応も良く、上がりもすばらしいものです。
総じて実によく飛びます。これはいい。一発でほれ込みました。

速度レンジは十分に広く、可変キャンバーの必要は今のところ感じません。翼型と飛行速度レンジは非常によくマッチしている印象です。加速はよく、するすると伸びていきます。翼面荷重自体はDLGの倍程度ありますので、よく走ります。

操縦性もすばらしいものがあります。くるくる回せます。トリエルロンの付いたDLGよりよほどよく曲がります。素直な特性で、操縦はとても容易であると言っていいでしょう。

特筆すべきは失速特性の良さと、そのマナーの素晴らしさです。通常ストールもターニングストールもすっと回復し、翼端をドロップさせるようなことは決してありません。つまり、安心してぐいぐい回せます。
本機は胴体長の2倍以上のスパンを持ちますが悪性のスピン癖は皆無です。スピンは意図した操作をしなければ入りません。主翼はわずかにウォッシュアウトされているのですが、それも利いているのだと思われます。
重心を指定よりかなり下げてから失速等のテストしたのですが、不安はまったく感じませんでした。

ブレーキはスポイロンを45度程度跳ね上げれば実用上十分な効きを確保できます。フラップダウンのような浮きを確保しつつブレーキというようなことはできませんが、失速特性が良いのでブレーキをかけて吊るなど速度を増減させればスポットランディングやハンドキャッチは可能です。

褒めるばかりになりましたが、大変満足できる機体です。もっとも、主翼の強度がどれほど確保されているのかは今のところわかりません。その点は多くを期待するのものではないと思います。

手ごろな平地用サーマル機としては理想的な1機ではないでしょうか。多くの人におすすめできます。いずれ製作等についてもうちょっと詳細にUPする予定です。

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