« 瀬戸内の磯 | トップページ | Etalon その2 »

2007年10月14日 (日)

Etalon

Etalon071014a 先日の競技ではサーマルの技量の差を痛感させられました。そこで普段飛ばないスケール機で遊ぶのをやめて、もっと練習になる機体を主力にすることにしました。

とはいえ、私のフィールドは狭いのでテグス+ゴムで30m程度のショックコードが限界です。広場自体はもっと広いのですが、障害物があってこれ以上のショックコードは展開できません。いきおい、選べる機体は少なくなります。

過去の経験から、選ぶ機体の条件は

1、ショックコードの容量を考慮して、絶対的な重量を800g程度以下に抑えたい
2、翼面加重は25gパーデシ程度に抑えたい
3、明らかに主力DLGを上回る性能を発揮できること

としました。3はショックコードでのランチ高度が50~60mとなるため必須の条件です。DLGと同じような高度から飛ばすのですから、同じような性能ではショックコードで飛ばす意味が乏しくなります。

そこでEtalonがこの条件にあてはまりそうということになりました。同機はart hobby製のJK Thermicと同じ製品のOEMで、2500mmのスパンを持つ機体です。直にart hobbyに注文しても安くて良いのですが、在庫のあるアルバモデルさんから調達しました。Etalon071014b

DLG製作の経験がある方には製作は簡単なので、過程は大きく省略します。キットは後期ロットで、尾翼台座に新しいプラスチックパーツが付いていました。しかし標準のVテールをやめ、調整が楽な通常尾翼を自作しました。
水平尾翼には付属の台座パーツを利用して取り外し可能としています。

主翼は型の中で発泡コアにポプラ薄板を蒸気成型しつつ接着してあり、とてもきれいです。水性シーラー+タルクで目を止めて、スプレーニス(ワシンのウレタンニス)で仕上げました。着色ニスの選択は失敗で、研いで塗り重ねるうちにムラになってしまいました。しかし仕上がりはテカテカのカチカチでウレタンらしい硬い表面を得られます。ニスの重量増は30gです。

本機はスパン2500mmに対して翼面積が34dm^2と小さく、アスペクト比が18とたいへん大きくなっています(実機の15mクラスで22程度)。コード長はDLG程度です。 翼型はAG45などよりやや大きい60,000以上のレイノルズ数に適合する薄翼のHN1033が用いられています。4サーボで翼端エルロンです。可変キャンバーを持ちません。

完成した機体は本日重心を合わせたところ665gとなりました。翼面荷重は20gパーデシを切っています。500g台のスカイラークに使っていたショックコードがそのまま使えました。

本日初飛行をしました。まだ慣熟しきれていないので簡単なインプレッションを記しておきます。なお、参考にされる方は尾翼の改造を気に留めてください。

重心は詰めていませんが指定の65mmは前過ぎます。今現在10mm程度後退しています。

まずは素晴らしい滑空比です。最新のDLGを圧倒できます。さすがにスパン1m増は大きい。たとえDLGと同じ高度からでも、Etalonを飛ばす意味は大いにあります。
サーマルへの反応も良く、上がりもすばらしいものです。
総じて実によく飛びます。これはいい。一発でほれ込みました。

速度レンジは十分に広く、可変キャンバーの必要は今のところ感じません。翼型と飛行速度レンジは非常によくマッチしている印象です。加速はよく、するすると伸びていきます。翼面荷重自体はDLGの倍程度ありますので、よく走ります。

操縦性もすばらしいものがあります。くるくる回せます。トリエルロンの付いたDLGよりよほどよく曲がります。素直な特性で、操縦はとても容易であると言っていいでしょう。

特筆すべきは失速特性の良さと、そのマナーの素晴らしさです。通常ストールもターニングストールもすっと回復し、翼端をドロップさせるようなことは決してありません。つまり、安心してぐいぐい回せます。
本機は胴体長の2倍以上のスパンを持ちますが悪性のスピン癖は皆無です。スピンは意図した操作をしなければ入りません。主翼はわずかにウォッシュアウトされているのですが、それも利いているのだと思われます。
重心を指定よりかなり下げてから失速等のテストしたのですが、不安はまったく感じませんでした。

ブレーキはスポイロンを45度程度跳ね上げれば実用上十分な効きを確保できます。フラップダウンのような浮きを確保しつつブレーキというようなことはできませんが、失速特性が良いのでブレーキをかけて吊るなど速度を増減させればスポットランディングやハンドキャッチは可能です。

褒めるばかりになりましたが、大変満足できる機体です。もっとも、主翼の強度がどれほど確保されているのかは今のところわかりません。その点は多くを期待するのものではないと思います。

手ごろな平地用サーマル機としては理想的な1機ではないでしょうか。多くの人におすすめできます。いずれ製作等についてもうちょっと詳細にUPする予定です。

|

« 瀬戸内の磯 | トップページ | Etalon その2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 瀬戸内の磯 | トップページ | Etalon その2 »