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2007年2月12日 (月)

スカイラーク

061223aWest Wings(UK)
Slingsby T.37 Skylark 1

Data
Wing span 1820mm
AUW 507g
Area 26dm^2
plofile E205(?)

概要、製作、飛行、評価の順に記載します。

<概要>

 最近一番活躍してるセミスケールグライダーで、英国製キットから製作したものです。ヤフオクに同じキットが出品されているようです。

 実機は英国でもっとも早く層流翼を取り入れた量産シリーズ機です。ただし、この1型は数機の生産にとどまりました。実機のスパンは14m弱であり、胴体は戦前の練習機プリフェクトの流用となっています。スパンが小さくても層流翼の効果で競争力のある機体が作れると見込まれたのです。
 本機の胴体は角ばっていて、後半がトラス羽布張りとなっています。2以降のシリーズは流線型の木製胴体となり、主翼幅も拡大されています。スカイラークシリーズは4まで続き、その後ダート15/17に主力競技用機の座を譲ることになります。

<製作>

 さて、キットはレーザーではなくNC加工がなされているちょっと珍しいものです。リブなどの合板部品はコンピュータ制御ドリルで抜かれています。

 ドリルで抜いているということは、切削加工された角が円弧状になっているのです。たとえば、リブのスパーが刺さる部分は角が四角く抜かれるべきですが、角が丸く残っています。
 これを全部カッターできれいな角に仕上げてやる必要があります。とは言ってもレーザーカットでも切り残しの世話は必要なので、大した差はありません。また、リブがベニヤというのは作りやすくてよいと感じました。

 製作はバルサキットの経験があれば比較的簡単な部類です。
 注意点がいくつか挙げます。
①ウェブを追加した方がよいでしょう。ヒノキスパーは丈夫ですが、剛性が足りないのでそのままではよくたわみます。わたしは1mmバルサでスパー後部にウェブを追加しました。
②尾翼類は薄く、しかも軽いバルサが使われています。良いことなのですがやや華奢なのでしっかり作り、不安な部分は補強したほうが安心です。
③フックを追加するのは意外に難です。スキッドを胴体内から押さえるように工夫するといいでしょう。具体的には胴体内にグラスを貼り、その上からベニヤ材などを貼り付け、上からスキッドまでネジを貫通させてスキッドを固定します。そうすればスキッドにフックを設置できます。
④メカは前へ前へ!ラダーは糸でリンクするのがおすすめです。
⑤図面の重心の指示は適切なので初回は守るといいでしょう。私はそのまま飛ばしています。
⑥主翼は標準がゴム止め(!)です。ネジ止めにするには加工が必要です。
⑦主翼は左右を接着してしまうので、車の都合で分解が必要な人は改造要ですね。

<飛行>

 ショックコードはチューブゴム(外径7mm内径5mm)12m、テグス10号30mの短ショックコードを主に用いています。さらに1サイズ小さい、外径5mmのゴムでも上がります。風があるときは弱いゴムの方が空中で伸ばせるので高度が取れます。

 この手の機体は滑るので、ラダーにジャイロを搭載しています。これが実に効果的です。エルロンの弦長が小さいので、エルロンの効きは「まったり」です。荒れているときはガバっと使う必要があります。
 全長が短めなのでピッチはしっかり管理したいところです。基本的に安定していますが、うまく飛ばせばさらにビンテージの雰囲気を良く出せます。
 ショックコードで安心してランチができる機体です。空中ストレッチも楽にこなします。ストールは穏やかですが、スピンには意図すれば入ります。ただし手を放せば1/4回転でおさまります。
 滑空性能は60mの高度から1分半というところです。滑空比は最新DLGの半分強ってところでしょうか。高速性能は見た目どおり、劣悪です。実機らしい速度までしか出ないとも言えます。遊べないかと言われれば、じゅうぶん遊べるレベルの性能です。サーマルをとることが楽しい機体です。流されると帰って来るのに苦労するので注意しましょう。

 ブレーキはスポイロンを80度跳ね上げればじゅうぶんすぎるほど効きます。しかし、フォワードスリップが強烈に効くので、ビンテージスケールフライヤーとしてはぜひマスターしたいところです。

<評価>

 作りやすさ、飛ばしやすさ、扱いやすさを備えた程よいサイズのセミスケール機です。短ショックコードで平地から気楽に遊べる小型スケール機は、実はとても貴重なのです。人に強く勧めるものではありませんが、私はとても気に入っています。

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