2019年3月20日 (水)

最近の修理

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テールパイプ折損だけで今年三件修理しました。

テールパイプ折損はよくある損傷で、修理難易度はさほど高くありません。
方針として切れた繊維は全部除去して置き換えます。

バルサの裏打ちを全周に挿入できる完全破断の方がアライメントをきちんと出しやすいので修理は楽かもしれません。

完全破断のときは0.5㎜バルサで筒を作って内張りにし、アライメントを出して瞬間で仮止めします。

部分破断のときは破断した端面がガサガサになってしまい、この部分の寸法が伸びてアライメントが狂いがちです。その場合、まず破断部のガサガサをやすりで削ってしまってから仮止めをします。

部分破断でピース紛失があるときは細長く切ったバルサ片を開口部から挿入して裏打ちしていきます。そういうものが入らない小さな欠損部は濡らしたバルサ片をねじ込んで乾かし、その後瞬間で固定するとかいろいろ方法はあります。
修理は方法を考えついたらもう終わったようなもんです。

裏打ちしてから破断部をやすりで裏打ちが出てくるまで削り落とし、周囲を積層する繊維の方向に粗目ペーパーでよく荒らしてから繊維積層です。
積層したら細く切ったビニールで巻いて養生します。圧力はかけすぎないように注意。積層部が内側にたわんでしまうと厚くなりすぎて強度過多になり、その隣から折れます。
修理部の断面はスカーフジョイント状になります。

最後に樹脂をティッシュで塗りつけるかクリア塗装して仕上げます。
樹脂を薄く塗ったときは硬化に通常の数倍の時間がかかります。
クリア塗装は再修理のときに落とす必要があります。

前方に大きな開口部があれば金属パイプを突っ込んで裏打ちをある程度除去できますが、そこまでしなくてもいいでしょう。

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2018年12月 9日 (日)

ラダーレスでの戦い方

(ラダーレス総論)
ラダーレスそれ自体の優劣を議論するのは適当でないと思います。
操縦者の才能や機体の適性など、他の要素が多く関係しているからです。
DLGに関していえば、現段階ではあった方が総合的に有利だという充分な証明はされてないと思います。世界戦でも上位にいますし。
そこで現時点では、多くの要素の一つとして組み込んだ時に自分の総合パフォーマンスが上がるならそっちを選ぶという考え方になるでしょう。
ラダーはあった方が自由度が高いことは自明であり、一方で垂直尾翼の剛性を一部失いランチがちょっぴり下がることも自明です。
また、ラダーレスに適した機体と全く不適な機体があります。

ラダーによってコーディネートターンができていて、しかもその方が良い飛びにつながっているのかどうかの立証は極めて困難です。
自由度が高い=優れているとは即断できない理由がここにあります。
車が3ペダルならだれでも速く走れるのかという話と似てきます。
そこに加えて、エレベータ操作と相互干渉の少ないラダー操作の技術が必要になります。

私のようにラダーを打つ才能がないなと思ったらやめてしまってリソースを別方向に振り向ければいいと思います。
もちろん趣味の話ですから、ラダー操作が好きならラダーを付けるべきです。

(各論1:機体の特性)
ラダーレスの最初の問題は機体に向き不向きがある点です。ラダーレスでは大変飛ばしにくい機体も存在します。そして向き不向きをまとめたインプレは存在しません。
実績が見当たらない機体でラダーレスを試したい人は「とりあえずラダーサーボを積んで舵角をゼロにしてみる」しかないのです。
好みのエルロンディファレンシャルとしたとき、ラダーがなくても我慢できるかどうかで決めるほかありません。
向かない機体ではサーマルでひどく回りにくくなり、同型機に負け続ける羽目になります。
たとえば先週の四国サーマルで使ったProgressはエルロンのパワー不足も相まってラダーレスに向かないと思っている機体です。そこで日本戦後にラダーサーボを載せました。機体がラダーレスに向かないため下手でもラダーを使わなければサーマルで上がり負けるという判断です。
逆にFireblade2は今後もラダーサーボを載せるつもりはありません。

(各論2:調整)
スプリング+片引きの場合、ラダーサーボを載せて滑りテストを行ってからラダーをロックするのが手軽です。
ラダーを舵角ゼロにし、ダイブに入れて垂直に引き起こします。これを何度も繰り返して滑り傾向をつかみ、まっすぐな姿勢で上昇するようラダートリムを取っていきます。
(※ループを繰り返すのでも構いません)
まっすぐ上昇するようになったらラダーをテープでロックします。前後方向にテープを数本貼り、またヒンジ溝を覆います。その後も滑りテストをしてください。
(※テープをはがす際は直貼りスキンをはがしてしまわないように注意)
サーボはお好みでコネクタを抜いて残してもいいし、降ろしてもかまいません。

わたしはフルブレーキ時にわずかに自分から逃げるように、右翼の下げ量を少し小さく設定しています。
自分に方に寄ってきたらペグをつかみにくくなるからです。

(各論3:飛ばし方)
ラダー付きの頭のままでラダーレスを飛ばしても自由度を失うだけです。
ラダーレスでは脳リソースをエレベータ操作に振り向けます。「エレベータを制する者はグライダーを制する」です。
エルロンは急舵を打たずなめらかに入れ、機首が旋回方向に入るのを一瞬待ってエレベータを打ちます。
ラダー付きは多少速度がぶれてもラダーで強引に頭を向けてしまうことができます。しかしラダーレスは速度を一定に保たないとうまく頭が入りません。この点はかえって速度維持に有利に作用します。機速がゼロになるまで効くラダーを持たない代わりに、そのような速度域まで入り込まないフライトができるのです。
ラダーレスは多くの場合サーマリング中の切り返しが不得意になる傾向があります(FB2はそうでもないですが)。そこで切り返しを避け、同じ旋回方向のまま旋回を伸び縮みさせて軌道を修正します。
しかたなく切り返す時は速度をつけて切り返します。

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2018年10月24日 (水)

F3K日本選手権 2018

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久しぶりの更新になりました。

上里で開催された日本選手権に出場し、4位で終えました(結果)。

予選全ラウンドと決勝1~5ラウンドはFireblade2を使用しました。
決勝5ラウンドでペグを破損したためラウンド途中でProgressに切り替えました。予選後半からランチが上がらないなーと思っていたのですが、これは今思えばペグの緩みの症状の一つです。
しかし普段使わない中指ガードをつけていたのと、「疲れだろう」という判断からペグの異常を疑いませんでした。
Progressに切り替えた途端にランチ高度が回復しました。

トラブルを乗り越えて最終の同時投げタスクで一人だけ1000点を獲得し、4位をもぎ取れたことには大変満足しています。

今回、大会前に台風の影響で仕事が多忙となり、まとまった練習時間が取れませんでした。
そのなかで早朝などのわずかな時間を見つけては低空サーマルの練習をしていました。
DLGになって以来低空のサーマルをあきらめることが多かったのですが、F5J機を飛ばし始めてそれではダメだと気付かされたのです。
無回転でランチして約30mの高度からどれだけ粘れるかという課題を課し、ジャベリン時代に置いてきた低空サーマルを思い出すことを心掛けました。

その結果、低空から持ち直して上昇できたことが今大会5~6回あったと思います。
5m未満から持ち直したこともありました。今までではありえなかったことです。

Fireblade2は操縦が非常に容易な機体ですがProgressは(特に風が吹くと)難しい機体です。ロール&ヨー軸の自律安定性が高くなく、エルロンのパワーも不足気味です。フラップもあまり下げることができません(対してFB2は11㎜ダウンまで使えます)。
難しい機体は端的に操縦者のパフォーマンスを奪います。下手になったのと同じことだからです。
しかしProgressの高速特性の素晴らしさは誰もが知るところです。この強みを生かすには飛び方を変える必要があります。

Progressは予選から櫻井尚人君が素晴らしい飛びを見せていました(1回助手で操縦を見ることができた幸運もありました)。
決勝最終Rは急きょそれを真似ることにし、まっすぐ飛ばして細かく回らず、サーマルでも速度維持、サーマル中でフラップをできるだけいじらない、バンクをあまり変えない・深くしないことを心掛けました。

いろんな場面で少しだけ余裕を持った対応ができたのは出場2回目ならではでしょう。
競技は「上手な人が出るためのものではなく、上手になりたい人が出るもの」だと思っています。
みんなで出ましょう(心の声:エントリーフィーを下げるためにも)。

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2018年6月10日 (日)

EOS2 F5J(追記)

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チェコ Tilia Model製のEOS2 F5Jです。3.7m。
ピンクと発注したのですがくすんだ紫色になってしまったのはよくあることです。
蛍光ピンクを吹いて補うとずいぶん見やすくなりました。

全備重量1300g(電池等に依存)。
サーボは尾翼がDS09AMD(金属ギヤ)。フラップはDS6100。エルロンはX08。
主翼サーボマウントは3Dプリント。

この機体は市場にあるトップエンド機の半額ぐらいですが、いい飛びだと思っています。いっしょに輸入した機体を飛ばすお友達も満足しているようです。
表面や細部の仕上げは美麗とは行きませんが値段以上の飛びでしょう。
ただし主翼が二分割のため送料が高くつきます。

三分割になった新型のEOS3が発表されていますが、そちらは送料も安く上がるんではないでしょうか。

翼型がいくらか古い(しかし実績はある)SD7037というのがどうかなと思っていましたが、扱いやすくそこそこ走り、何よりよく浮きます。
操縦性は極めて素直で嫌な癖は皆無です。
飛行はDLGよりも容易なぐらいです。タイトに回しても非常に安定しています。
重量が少し昔の2mクラス程度ですが、扱いやすさも2mクラスです。

原状では安価なアウトランナーを積んでいてフルパワー30秒で130mしか上がってません。
遊ぶには十分なのですが、競技では低空でサーマルを探した後に急上昇という戦略を取れるパワーがないのが悩みどころです。

(6/24追記)
モーターをCobra2221/16にしたところ上昇力はかなり改善できました。
これまた安価なアウトランナーです。

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