2019年5月13日 (月)

胴体修理

今回の説明題材はお友達のFlare。低翼・前縁フラップ付きという、ギミック好き男子ホイホイな機体です。

※Flareについて少し書いておきますが、ランチは非常に高いです。Progress並みの高度が出ます。
前縁フラップはランチでネガティブにしても体感できる効果がありません。
フラッペロン付きRCDLGはFF機と異なりキャンバーを減らせますので、速度を出してもFF機ほど頭下げ姿勢になりません。
なので、前縁からの下面失速防止は考えなくて良いと言えると思います。主にサーマルで使うようですね。

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患部

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オーナーさんがカーボンティッシュで修理を試みたようですが、引っぱり強度が期待できない素材なのでこのように再発したようです。

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修理痕跡をまずは除去。

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そしたら0.5㎜バルサなどでサポート材(中子)を作ります。

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折れてザクザクになった部分は削り落としておいてください。

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主翼を取り付け、お好みの方法でアライメントを出したら低粘度瞬間で接着。
この水平尾翼端、ギザギザですよね…。この機体、全体的にこういう感じ。後でこれも修理しました。

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中子が出るまで削り落とします。

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削った部分を粗目(#120~#240)ペーパーで前後方向に荒らし、脱脂します。荒らした溝に樹脂と繊維が入ることで強度を確保します。
アルコールでバルサが膨張するとアライメントが狂うので最終チェック。ずれてたら矯正して瞬間で固めなおします。

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短いロービングから順に低粘度エポキシ樹脂を用いて積層します。ロービング両端はあえて斜めに切るなどした方がいいのかな??

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細く切ったビニールで巻きます。カーボンが厚い部分は強く巻けますが、バルサが露出した部分はあまり強く巻くとたわんでしまいますので要注意。たわむとアライメントも狂います。

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硬化後。これからサンディングして仕上げです。

ただこの機体はこの段階で尾翼台座直前に新たなクラックを発見してしまい、そこもこの後新たに直しました。

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お好みで仕上げをして完成です。半端につながった破断よりも楽でしょう?
ただし、(機体形状にもよりますが)中子はまず掻き出せません。
ワイヤーを入れる際に一瞬邪魔になりますが、テンションをかければ接触しません。

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2019年5月11日 (土)

AURIのバラスト

AURI2号機にはバラストシステムをちゃんと作ってみました。カー用の5g鉄バラストを利用しました。

この機体もテールは短縮し、ノーズヘビーになったのでメカベッドを少しサンディングして約10㎜後退。

バラスト60gは過負荷であまり良いことがないかなーって気がしています。まだセッティングが見つかってないだけかもしれません。

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しなります。

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ピンぼけしてますが内部にバルサ+グラス補強のサポートがついています。

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こんな具合に上下2段に収まります。

AURIは設計者が静気流の強さを改善したと言ってるとおり、弱い条件でも走らせて探りに行けることが強みだと思います。

先の記事でも書きましたがサーマルでは速度を保ったまま大バンクでぐいぐい回すのが一番早く上がります。走らせれば浮きますが吊ると沈みます。

Fireblade2のようにバラストを積んだままフラップを8㎜下げて歩くような速度で浅く旋回、という変態芸はできません。

AURIは古典的な「サーマルで速度を抜くな!」という基本を思い出せます。

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2019年4月14日 (日)

AURI F3K(4/15追記)

ロシア・LDモデルズ製のAURI F3Kです。

大変飛ばしやすくしかもリーズナブルな機体です。

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4月14日現在までのインプレ・つかめた特徴は以下の通りです。(4/15更新)

・価格がリーズナブル

・製作が容易

・操縦が容易で変な癖なし

・ランチは無風ノーバラでは最高レベルの高度

・サーマルでの上がりが早い(ノーバラ)

・ノーバラでかなりの風まで対処できる

・バラストを積んでも脚は速くならず、一方で沈下は著しく悪化するっぽい?(→一部改善)

 

(製作の注意点)

メカベッドのネジ穴が過大です。ただここを瞬間で埋めて使おうとする場合は要注意。

X08のネジは少しでも相手が硬いと頭が簡単に飛んでしまいます。別のネジを使うといいです。

翼端はとても薄く、しなります。そのせいか、エポキシ接着剤でペグを接着するとランチで外れました。樹脂で接着してください。

テールは25㎜縮めましたが変な癖はありません。他機と比較してオリジナルのテール長は長めです。

224gで完成しました。

 

(飛行)

このメーカーの機体は過去の機体も操縦が容易です(Accent2, Stark)。

※Starkなどは現在でも入門機の決定版と思っており、性能もいまだに上位にありますので名機と言っていいでしょう。

AURIもその点は同じで、大変好ましい性質を持っています。すぐに手足のように扱えるようになるはずです。

翼端は絞られていますがそれに起因する変な癖はありません。

重心は65㎜あたりに落ち着いています。テールを切るとノーズヘビーになる場合がありますので注意。

 

高速型です。ノーバラで脚が速く、ほかの機体では30gは積みたい条件でもすいすい前に出ます。

フライトモードはランチが2mmUP、クルーズ0.8mmUP、サーマル±0mm

フラップを下げてもあまりいいことがない翼型のようで、空戦フラップを入れても最大2mmダウンまでにとどめています。Fireblade2が10㎜ダウンまで使えてしまうのとは対照的です。

ネガティブキャンバーのままでもサーマルでの上がりは悪化しません。逆にフラップを下げていくと速度が低下し、結果的に上がりも悪化します。

サーマル旋回は速度を保ち、バンクを深くしてギュンギュンと回すと早く上がります。

大バンクで回しやすい重心位置にするのがおすすめ。

 

★末尾に追記(4/15)

バラストに関しては風の中でO島さん(55g搭載)と対戦した際にノーバラで有利に戦えたことから、「積んでもよくないのではないか」という疑念が生じていました。

今回Fireblade2のバラストを流用して実際に壮行会で飛ばしてみましたが、30~60gを各種積んでも速度向上があまり感じられずその一方沈下の増加は強く感じて収支は良くない印象です。

設計者は「前型(Stark Pro)から無風~微風域での性能を改善した」とコメントしているのですが、これは勘ぐれば重い時の性能が良くならなかったことを暗示していたのかもしれません。

バラストを積んだ時のフラップを見直すなど対処法を探ってみます。

とはいえ普段あまりバラストを積まない方にとっては、バラストなしで飛ばせる条件が広くなる素晴らしい機体です。

(4/15)

バラストを積んだ状態での飛びに納得がいかず、仕事帰りに短時間飛ばしてきました。

60g搭載ではクルーズを弱ネガではなく±0mmにし、バラストを前寄りにセットすることで沈下を抑えたまま走れることがわかりました。

前記しましたが±0mmはノーバラではサーマルモードに当たります。バラストを積んでサーマルモードで走らせるなんて普通はしませんが、なんとなくこうなる気がしていました。

ノーバラでのスピードモード、0.8mmUPは十分速度が乗ったあとだけ使える感じです。

時間がなくてほかの重量は試せていませんが、他機との比較が楽しみです。

ほかのAURIユーザーさんの情報をお待ちしています。

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2019年3月20日 (水)

最近の修理

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テールパイプ折損だけで今年三件修理しました。

テールパイプ折損はよくある損傷で、修理難易度はさほど高くありません。
方針として切れた繊維は全部除去して置き換えます。

バルサの裏打ちを全周に挿入できる完全破断の方がアライメントをきちんと出しやすいので修理は楽かもしれません。

完全破断のときは0.5㎜バルサで筒を作って内張りにし、アライメントを出して瞬間で仮止めします。

部分破断のときは破断した端面がガサガサになってしまい、この部分の寸法が伸びてアライメントが狂いがちです。その場合、まず破断部のガサガサをやすりで削ってしまってから仮止めをします。

部分破断でピース紛失があるときは細長く切ったバルサ片を開口部から挿入して裏打ちしていきます。そういうものが入らない小さな欠損部は濡らしたバルサ片をねじ込んで乾かし、その後瞬間で固定するとかいろいろ方法はあります。
修理は方法を考えついたらもう終わったようなもんです。

裏打ちしてから破断部をやすりで裏打ちが出てくるまで削り落とし、周囲を積層する繊維の方向に粗目ペーパーでよく荒らしてから繊維積層です。
積層したら細く切ったビニールで巻いて養生します。圧力はかけすぎないように注意。積層部が内側にたわんでしまうと厚くなりすぎて強度過多になり、その隣から折れます。
修理部の断面はスカーフジョイント状になります。

最後に樹脂をティッシュで塗りつけるかクリア塗装して仕上げます。
樹脂を薄く塗ったときは硬化に通常の数倍の時間がかかります。
クリア塗装は再修理のときに落とす必要があります。

前方に大きな開口部があれば金属パイプを突っ込んで裏打ちをある程度除去できますが、そこまでしなくてもいいでしょう。

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